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正直びっくりした。
もっと"優しくされたから"とかが出てくるのかと思えば"笑顔"という二文字の単語。
その二文字の単語で嬉しくなってしまう私も私だ。
＿＿七瀬Aってユーレイ見えるらしーよ
＿＿あー知ってる！その子あれでしょ？いっつもニヤニヤしてるキモチワルイ子
＿＿そうそう、前に私も「憑いてるよ」とか言われたんだよね〜
＿＿そう言ってる自分がユーレイだったりして！！
＿＿あははは！聞こえるって！
妙に嫌な思い出が蘇って、顔が自然に歪んでいく。
ヒトはみんな、自分の価値観で生きている。
それは私や爆豪くんも例外ではない。
私は私の価値観で生きていたため、自分の視えるものが全てだと思って周りと接してきた。
しかし、それは大きな間違いだった。
私はいわゆる少数派だった。
"少数派意見も尊重しましょう"なんて謳われているこの国でも、私のような少数派は認めてもらえなかった。
いや、確かに認めたいと思わないに決まっている。
私がもし普通の人間であれば、自分には視えないものが視えるだとか、ホラー映画の見過ぎかと思う。
厨二病の拗らせだと言われても仕方がない。
だから人とは距離を取った。
一定のココロの距離を。
なのに爆豪くんはお構いなしに境界線へと足を踏み入れてくる。
好きだと言ってくるのも、間接キスも、会おうとか言ってくることだってそうだ。
どうせ私が「幽霊が視える」とでも言えば気持ち悪いとか言いながら去っていくくせに。
ヒーロー志望は特にそうだ。
綺麗事という価値観を高く掲げて、自分を善で取り繕っている。
私はそれをよく知っている。
彼も、ヒーロー志望だったから。
「Aちゃん、ずっと前から好きでした」
『......うそ、本当ですか？実は私も、先輩のことが好きでした....！』
中学1年生の冬、私の恋はちらちらと舞い散る真っ白な雪のように淡く実った。
相手は中学2年生の先輩で、バスケ部のキャプテンをしている頼り甲斐のある人だった。
私たちの付き合いはあっという間に一年が過ぎ、先輩は気付けば受験生。
なかなか会う機会はなくなってしまったが、毎日電話もしたし、連絡も取り合っていたため寂しい思いはしなかった。
だから、幸せだった。
あんなことがあるまでは＿＿＿
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
