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五条「そこでだ」
ちょうど東京駅に着いた時、話はいよいよというところに来ていた。
準一級術師は原則、1人での任務遂行が可能だ。
しかし、今まで"任務"は2人以上、もしくは付き添いでのみしか行ったことがない。
要は今回、これが初単独任務になるということだ。
五条「Aには
『増えてる.....って、なにか別の要因があるんですか？』
確かに東京では呪霊の数は"宿儺の受肉"によって増えていた。
それは静岡でも同様、宿儺という存在の動きにより呪霊が増えることはある。
しかし、五条さんは「最近異常なほどに増えている」と言った。
この人は普段からそういう回りくどい言い方をあまりしないため、私は別の理由を疑った。
五条「僕が思うに、今回の件と関係あると思うんだよね〜。宿儺の指目当てなら、ある程度出現する場所は限られるんだけど報告を聞く限り散らばり過ぎてる」
今回の件、とは、今五条さんが私に任務として提案している件のことだろう。
五条さんの話に納得をすると同時に、私の中で迷いが生まれた。
『でも、私、そんな大きな任務引き受けていい人間じゃないです』
五条「僕はAだから任せてるんだよ」
『私は.....』
私はついさっき五条さんからもらった生徒証を眺めて、涙をグッと堪えた。
五条さんの言葉は私にとって嬉しくて、何にもかえられない一番の言葉だった。
しかし、同時にもったいないとも思った。
なぜなら、「普通でいたい」と最近思ってしまうことがあるからだ。
爆豪くんや切島くんといると、「ここが私の居場所だ」なんて思ってしまう。
私はいつも、自分にとって好都合な場所しか求めてない最低な人間だ。
だから、私に何かの期待を抱かないでほしい。
こんな最低な人間に。
私がいつまでも下を向いて黙り込んでいるのを見かねたのか、はたまた察してくれたのか、五条さんは優しく笑って頭をポンと撫でてくれた。
五条「Aが嫌ならやらなくていいよ。まぁこの件はかな〜り厄介だしね！」
『.....とりあえず考えます』
五条さんはいつものおちゃらけた雰囲気に戻ったかと思うと、どこか懐かしい子供っぽい笑顔で「連絡待ってる」と言った。
新幹線に乗り込んでからも私は、ただただ何を考えるでもなく学生証を長めて笑顔をこぼした。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
