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ピロン、という通知で課題に集中していた私は一気に現実に引き戻された。
通知がなったスマホの画面を見てみてると、"めぐみ"と書かれた表示が3件ほど届いていた。
めんどくさい、というタチの悪い気持ちに嘘をつくように静かに画面を閉じた。
恵、最近気づいたんだけどさ。
『私、恵のこと好き"だった"みたい』
好きだったのは明確だが、今はそういう気持ちが全くないと言っても過言ではない。
告白の返事はたったの「ごめん」の一言で終わるのに、なぜかそれを言える気がしない。
恵が傷つくからとか、そういう善人じみた話じゃない。
なんていうか、最低だけど、自分の都合だ。
ピロン、とまた鳴った着信に手の中のスマホの画面は明るくなる。
『......爆豪くん？』
久しぶりに呼び出されて公園に着くと、いつもならブランコに腰掛けている爆豪くんが珍しく立っていた。
私がすぐに駆け寄ると、その音で気づいたのかコチラを振り向く。
その瞳が今までに見たこともないくらいに真剣で、まっすぐで、電灯でテラテラと光っていたから綺麗で。
ドクン、と心臓が波打った。
爆豪「A」
更にドクン、と痛いくらいに速く、そして大きく心臓が動いている。
死んじゃうかもしれない、そんな錯覚をおこしてしまうほど。
しばらく爆豪くんは黙り込んだので、静寂な公園に自分の心臓の音が聞こえてしまわないかと心配になる程だった。
爆豪くんはゆっくりと口を開く。
その微かな動きと雰囲気で、すぐになにを言おうとしたのかは分かった。
爆豪「＿＿＿＿＿＿＿好きだ」
出会ったのはつい最近、言葉を交わした回数は数え切れるくらいしかない相手からの告白。
信じたくなかった。
どうして、
嬉しいの？
でも、爆豪くんを好きかと聞かれればそうではないことは絶対的に確かだ。
自分の気持ちが分からない。
爆豪「口説き殺してやるから覚えとけや」
そう不敵な笑みを浮かべる爆豪くんの笑顔は暗い公園では、少し怖かった。
私はもう爆豪くんの罠にはまってしまっているというのに、必死に抜け出そうと無駄な足掻きをするようにその場から走って逃げた。
『あーあ、私の高校生活終わった』
月もなく曇っている空を見上げてそんなことを呟いた。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
