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ドアの前で下を向いてじっとしている爆豪くんに駆け寄ると、周りがザワザワと騒ぎだした。
私が近寄ると爆豪くんはこちらを向いて、目を逸らして黙り込んでいる。
『爆豪くん......？どうしたの？』
声をかけてもずっと横を向いて黙り込んでいるので、試しに爆豪くんの視界に映るように身を乗り出してみた。
すると、爆豪くんは急に大きな舌打ちをしてぐるりと踵を返した。
私は爆豪くんのその奇行に首を傾げる。
爆豪「帰る」
『え、あぁ、うん。ばいばい？』
私が後ろを向いている爆豪くんに手を振ると、そのまま歩きだしてしまった。
後ろを振り向くと、教室内の全員の視線が痛く、ドアの前から動けない。
しばらくその場で固まっていると、先程歩いて行った方向から叫び声に近い爆豪くんの怒鳴り声が聞こえた。
ドアから身を乗り出して見てみると、見覚えのある3人にずるずると引っ張られて戻ってきた爆豪くんがいた。
切島「オメーが言うから俺ら、七瀬先輩のクラス聞き回ったんだぜ！！」
瀬呂「でも爆豪が珍しいな」
上鳴「あ、あれがウワサの七瀬先輩じゃね！？」
ポカンとその様子を見ていると、赤髪の男の子とチャラい男の子、そして見た目は普通の男の子が私の元へ近寄ってきた。
いかにも陽キャという3人はジロジロと私のことを見て、何を言われるのか怖くて変にドキドキする。
爆豪くんのお友達.....だよね？
爆豪くんの方に視線を向けると、不服そうな顔でこちらを見ていた。
上鳴「やば、でんぴくん一目惚れしちゃったかも......」
切島「ちょ、おめ、やめとけって！爆豪のあの話し方からするとアレだろ！」
爆豪「てめェらジロジロ見てんじゃねえぞ！！散れ！！殺すぞ！！」
私は結局4人のノリについていけず、ニコニコとその場をしのぐしかなかった。
その後クラスメイトには「どういう関係！？」などと質問攻めをされた。
それどころかちらほらと一定の女子たちからは敵対視されて勘弁というところだ。
後から知ったことだが、切島くん、上鳴くん、瀬呂くんは爆豪くんと同じくヒーロー科の人間らしい。
同じクラスの人たちが騒ぐならまだしも、別のクラスの人まで私の元へ来て「ヒーロー科の人に探されてたよ」なんて言われるものなので、目が回りそうだ。
とてもじゃないけど、これから平穏で静かな高校生活を送れるか不安になってきた。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
