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最寄りの駅からでも高校までは、徒歩15分ほどある。
もう少し交通整備などしてくれれば、通いやすくなるのだが、そう簡単にはいかないだろう。
下を向いて歩いていると、他より少し大きめの石が落ちていたので、私は軽く蹴って石を飛ばした。
爆豪「おい」
からんからん、という音に耳を澄ましていると、ふと石ではなく爆豪くんの声が聞こえた。
振り返ってみると、そこにはやはり爆豪くんの姿があった。
彼は何やら機嫌が悪いようで、いつもと違ってあまり目を合わせてくれない。
『おはよ』
爆豪「死ね」
『ふふ』
ニコリと挨拶をしたものの、爆豪くんはフイと顔を逸らして私の隣に並んで歩く。
機嫌が悪かろうが、怒っていようが、口では乱暴なものの行動や態度が可愛くて仕方がない。
そんな爆豪くんに思わず笑ってしまうと、じとりと睨まれた。
『どうしたの？今日、何かあった？』
爆豪「てめェのせいだわ」
『え、私何かしたっけ』
まさかの原因が私だということに驚き、自分が最近した行動を思い返してみるものの、何一つ心当たりがない。
控えめに首を傾げてみると、「スマホ見ろ」と言われたので、私はバッグからスマホを取り出し目を疑った。
爆豪、7件.....？
爆豪くんだけで7件も入っているそのLINEの序盤は、夜に公園で、という淡白なところからはじまる。
そして、徐々に苛立っている口調で「はよしろ」「まだか」など、ただそれだけ連投。
多分爆豪くんは私を信じて公園で待ってくれていたのだろう。
私はスマホの画面を少しスライドすると、夜中の12時が最後のメッセージだということに気がついた。
一昨日ということはまだ私は東京にいた。
これじゃあ私は爆豪くんを2時間も公園で待たせていたことになる。
『.....うそ、気づかなかった』
爆豪「だろーな」
ケッ、と悪態をつく爆豪くんに申し訳なくなり、何度も頭を下げたが依然機嫌は変わらない。
そこで、１つの疑問が浮かぶ。
『......でも、どうして私なの？』
爆豪「なにが」
『お話するくらいならさ、いくらでも友達いるんじゃ......』
控えめに発した言葉に爆豪くんは片眉をあげて、は？というような顔をする。
そして今度は、小さくため息をついたかと思えばニヤリと口角を上げた。
爆豪「さァな」
スタスタと先に歩いていく爆豪くんの背中を見つめる。
その後、私はわざと遠回りをして学校に向かった。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
