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五条「え〜、もう帰っちゃうの？？」
『私も帰りたくないですよ....』
えー、と子供のように駄々をこねる五条さんに、私も帰りたくない気持ちはやまやまなので、今できる精一杯の笑顔を向ける。
狗巻「おかか...！」
釘崎「A先輩ぃ〜、帰らないでくださいよぉ〜......！」
パンダ「また暫く会えないもんな」
禪院「姉妹校交流会は来いよ？」
虎杖「俺まだ全然先輩と話してねーんだけど！」
五条さんだけじゃなく、周りのみんなも駄々をこねはじめた。
そりゃあ私だって帰りたくない。
だが、親が呪術師を反対しているのと、雄英高校に正式に入学しているためずっとここにいることは出来ないのだ。
私は渋々みんなにさよならを告げた。
そんな私達の一連の流れを見守っていた恵がこちらへ来て、珍しく何か言いたげな雰囲気を出した。
私は恵が何か言葉を告げるまで待ち、目が合った時になぜかドキリと心臓が一度高鳴る。
伏黒「七瀬先輩、俺、やっぱり......」
『うん』
伏黒「＿＿＿＿好きです、先輩が」
丁度ふいた暖かい風が、ふわりと恵の髪の毛を撫でる。
私はただただ、その言葉を理解できずに......いや、理解しないでいようと恵の瞳を見つめた。
ただ、ずっと。
私にはそれしかできなかった。
気をつかったのか、恵は少し微笑んで目線を私から逸らす。
伏黒「返事は次、また会う時に聞かせてください」
わからない。
いつから？どうして？私のどこが良かったの？
いつもならスラスラと口に出る言葉が、今日はなぜか奥底に沈んでいて何も言葉が出なかった。
言葉が出ない代わりに、私は笑顔を向けてまた嘘をつく。
『恵、ありがとう。好きって言ってもらえて嬉しい。じゃあ......また次会うときね？』
伏黒「はい」
そう言って踵を返し、五条さんに駅まで送ってもらうことになったため、高専の先で待っているであろう五条さんの元へと足を進めた。
今まで何度も自覚した、恵への胸の高鳴り。
はたしてそれは恋、なのだろうか。
私には到底分からなかった。
ただ、なぜ恋であることに確信をもてないか。
はたまた恋ではないと思ってしまうのか。
私にはその理由しか分からない。
ただ唯一の事実は、私が恋をしているかもしれない彼、恵からの告白はちっとも嬉しくなかったということだけだ。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
