No.197 足止め ページ10
*美染 side*
腕を切り裂き、適当な薬に変化させた血を操作して弾丸のごとく警備マシンを貫いていく。“ヴィラン・アタック”の時の要領と同じだ。
「す、すげぇ……！！」
驚愕の声を上げる峰田くんをよそに、八百万さんがその場にバッとしゃがみ込む。
「警備マシンは私たちが食い止めますわ」
そう言って武器のような物を創り出す八百万さんに続き、上鳴くんを背負っていた飯田くんも口を開く。
「緑谷くん。メリッサさんを連れて、別のルートを探すんだ」
そう。メリッサさんを最上階へ……それが、最も優先されるべきことだ。
みんなの意思をくみ取ったのか、緑谷くんはメリッサさんに声をかけた。
「メリッサさん、お願いします！」
駆け出す緑谷くんの後を追おうとしたメリッサさんが、「お茶子さんも一緒に来て！」と麗日さんを呼ぶ。
「え、でも！」
戸惑う麗日さんに、飯田くんと私が告げる。
「頼む、麗日くん！」
「大丈夫。ここは、私たちに任せて」
「二人とも……」
私たちを見つめ、麗日さんは覚悟を決めたように強く頷いた。
「そういうことなら、君の"個性"借りとくよ」
「えっ、あっ、はい！」
寧人にポンと触られてから、麗日さんも緑谷くんたちと共に走っていった。
「さて……いったいどこまで足止めできるやら」
「……頑張る」
顔を引きつらせつつ冷や汗を流す寧人に、私は端的にそう答えるのだった。
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空文 晴霧(プロフ) - まいねーむいずオタッキーちゃん！さん» B組好き切実に増えてほしいですね！！(ちなみにハイキューも好きです(笑)) (2022年11月24日 7時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
まいねーむいずオタッキーちゃん！ - Ｂ組の皆...惚れてまうやろ！(別アニメ←ハイキュー!!) (2022年11月24日 6時) (レス) @page46 id: 78bf642dad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2021年11月12日 23時
