No.214 感謝の喜び ページ28
*美染 side*
舞子さんが去って少しして、クラスのみんなが来てくれた。
「薬使っ……良かったノコ〜っ！！」
目に涙を浮かべて抱きついてくる希乃子に続き、みんなも口々に安堵の言葉を述べる。
「心配しましたぞ、薬使氏」
「ん……」
「ホンット、無茶するんだから……。でも、無事に目が覚めて良かったよ」
「ありがとう、一佳。みんなも……心配かけて、ごめん」
私のその言葉に、みんなは優しく微笑んだ。
「それじゃ、目覚めたばっかで疲れてるだろうし、私らはそろそろ行くね。余裕ができたら、ブラド先生にも連絡してあげな」
「うん、そうする」
一佳の言葉に頷き、私はみんなを見送った。
そしてクラスメイトたちと入れ替わる形でやって来たのは、共に戦ったA組の面々で。
「薬使さん！」
「緑谷くん、みんな……」
ぞろぞろと病室に入ってきたみんなに、私は疑問をぶつける。
「どうしてここに？」
「物間くんが教えてくれたんよ。すっごく不本意そうやったけど……」
寧人、A組を目の
「そう、なんだ……来てくれてありがとう」
小さく笑ってそう言い、私は入り口近くで突っ立っている彼を見やる。
「爆豪くんまで来るとは思わなかったけど」
「うっせぇ！！ このクソ髪に引きずられてきたんだわ！！ 誰が好き好んでテメーみてぇなクソイカレ女の見舞いに来るかァ！！」
「爆豪！ ここ病院だから！ なっ？」
切島くんになだめられる爆豪くんに、そこまで来たくなかったなら意地でも来なきゃよかったんじゃ……？と疑問を覚えてしまう。
「と、とにかく！ 無事に目が覚めて良かったよ！ 君には改めて、お礼を言いたくって……」
「私も私も！ すっごく
名前で呼んでくれた麗日さんに、私は顔が熱くなるのを感じつつゆっくりと口を開く。
「え、っと…こっちこそ、応急処置してもらったし……ありがとう、お茶子…ちゃん」
別クラスの人を呼び捨てで呼ぶのはまだ
それから、緑谷くんも私にひとしきりお礼を言って、みんなは去っていった。
いろいろ無茶をやったし、反省すべきこともたくさんあるけれど……お礼を言ってもらえたことくらいは喜んでもいいですよね、舞子さん。
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空文 晴霧(プロフ) - まいねーむいずオタッキーちゃん！さん» B組好き切実に増えてほしいですね！！(ちなみにハイキューも好きです(笑)) (2022年11月24日 7時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
まいねーむいずオタッキーちゃん！ - Ｂ組の皆...惚れてまうやろ！(別アニメ←ハイキュー!!) (2022年11月24日 6時) (レス) @page46 id: 78bf642dad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2021年11月12日 23時
