No.199 真っ赤な腕 ページ12
*麗日 side*
風力発電システムまで来て、デクくんとメリッサさんを非常口まで送り届けるため、"個性"を使った。
ふわふわと上昇していく二人を見つめながら、私は"個性"解除のためタイミングを計っていた。―――その時だ。
音がした気がして振り向くと、扉からぞろぞろと警備マシンが入ってきているのが見えた。
「そんな……！」
どうしよう、今"個性"を解除したら二人が落ちてしまうからできんし……！
「麗日さん！！」
「"個性"を解除して逃げて！！」
叫ぶデクくんとメリッサさんに、私は声を張り上げて答える。
「できひん！ そんなことしたら、みんなを救けられなくなる！」
とはいっても、"個性"を使わず生身で戦うなんて……。
恐怖に負けてしまいそうになったその時、ふと警備マシンを追い越す勢いでこちらに走ってくる人影に気が付く。
「えっ……薬使さん!?」
ものすごいスピードで私の目の前までやって来た彼女は、私を守るように警備マシンに向き合った。
「間に合った……」
「い、今のものすごいスピードはいったい……!? って……」
近くで彼女の様子を目の当たりにし、私は思わず絶句してしまった。
「や、薬使さん…腕、ひどいよ……!?」
警備マシンを足止めする時に自分で傷付けたのか、薬使さんの両腕は血で真っ赤に染まっていた。
「大丈夫……まだ、足も体も残ってる」
微かに息の切れた声でそう言い、彼女は持っていたナイフを自らの足に当てた。
そしてそのまま
「薬使さん……」
どんどん自分を傷付けていく彼女を、私は見ていることしかできなかった―――。
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空文 晴霧(プロフ) - まいねーむいずオタッキーちゃん！さん» B組好き切実に増えてほしいですね！！(ちなみにハイキューも好きです(笑)) (2022年11月24日 7時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
まいねーむいずオタッキーちゃん！ - Ｂ組の皆...惚れてまうやろ！(別アニメ←ハイキュー!!) (2022年11月24日 6時) (レス) @page46 id: 78bf642dad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2021年11月12日 23時
