No.94 救けるべき人 ページ49
*美染 side*
ふと、私の真横をものすごいスピードで走り抜ける人影が。
(アレって……)
一瞬しか視認できなかったから、確かなことは言えない。
だけど、私の知る中であんなに速く動ける人間は―――。
「……すみません、シャッフルハート。私……」
ピタリと足を止める私に、シャッフルハートが振り向く。
「……今の、雄英の子だよね？」
シャッフルハートの目にも彼の姿が映っていたのか、全てを察したように微笑む。
「よーし！ 予定変更！ 怪我人のほうは私たちで対処するから、メディスちゃんはお友達を救けに行ってあげなさい！」
「っ！ いいん、ですか……」
まさか許可をもらえるとは思わず、私は目を瞬かせる。
「あの子、この間ヒーロー殺しにやられたインゲニウムの弟さんでしょ？ それなら、復讐しようとしてるはず。ろくな結果にならないよ」
そう告げるシャッフルハートの目は、真剣そのものだった。
「だから、行ってあげな。ただし！ 絶対に危ないことと無茶なことはしないこと！ それが守れるんなら、行ってよし！」
ニッと笑いかけられ、私はゆっくりと頷く。
「ありがとう、ございます……！」
ぺこりと頭を下げてから、私は彼が向かったほうへと駆け出した。
そんな私を送り出すシャッフルハートは、優しい目で私を見つめていた―――。
ー＊ー＊ー＊ー
当然ながら、飯田くんの足に私が追いつけるわけもなく。
すっかり見失ってしまった彼の姿をやっと見つけた時には、もうかなり事態は進んでしまっていた。
「ヒーロー、殺し……」
路地裏の一角で、飯田くんとヒーロー殺しは対峙していた。
いや……飯田くんだけじゃない。
そこには、緑谷くんと轟くんの姿もあって。
まずは状況とヒーロー殺しの能力を見定めるため、私はこっそりと様子を
その結果わかったのは、ヒーロー殺しの"個性"は相手の血を舐めることでその相手の体の動きを封じるというものらしいということ。
なんだ……そんな"個性"、私と相性
一度深呼吸をし、覚悟を決め……私は、思いっきり踏み込んだ。
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空文 晴霧(プロフ) - うり太郎さん» 何回目だろうと大歓迎です！ ありがとうございますm(_ _)m 物間くん良いですよね！！！ うちの美染ちゃんは強い子です(笑) (2021年10月6日 23時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - 物間、カッコイイぞ!って思ったら･･･美染ちゃん強え。続き毎回めっちゃ気になります!この作品はもっと伸びるべき!!因みに私、物間推しなのでくっついてくれるとウレチイ|´-`)ﾁﾗｯ2回目のコメント失礼しました!これからもニマニマしながら読ませて頂きます! (2021年10月6日 12時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - しゃけふれーくさん» ありがとうございますー！ もう無いなら自分で書いちゃえと思って書き始めました(笑) これからも応援よろしくお願いします！ (2021年9月6日 20時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
しゃけふれーく - コメント失礼します！！B組の小説があまり無かったので本当に嬉しいです！！これからも頑張って下さい！応援しています！！ (2021年9月6日 20時) (レス) id: 60a68be70d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2021年9月5日 15時
