春愁＿＿＿＿＿＿。 ページ2
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どんなことがあっても私をそばで支えてくれた親友に仲直りしたことを伝えると言わなくても分かっていたらしいけど自分のことかのように喜んでくれた。本当に彼が恋人で彼女が親友で良かった。そう思えた一日だった。
？「 …ありがたいわね 」
「 …私もそう思ったところなの 」
？「 以心伝心かしら ? …そういえば彼の何処を好きになったの ? 」
「 そうかもしれないね ? … そうだなあ 」
付き合った時から彼は私よりもサッカーが大好きで大切にしていた変わらない熱血男子だった。嫉妬してたのサッカーに。彼からサッカーの話を聞くのも嫌になるほど嫌いだった。上手く笑うことも出来なかったの。けれど強いて言えば安心感と一途なところかな。
「 …今でも嫉妬はするから好きになれないけどね 」
？「 …私は悲しそうにしているあなたを見るのは嫌いよ 」
「 ありがとう、けど彼のことはもっと好きになれたの 」
？「 …そう、それなら良かったわ 」
君が私だけを見てくれる日がくるなら。サッカーよりも私を大切だと思ってくれる日がくるなら。私がサッカーを大切だと好きだと思える日がくるなら。嫌。あなたが生きていてくれればその隣で私がいれればもうそれでいいかな。小さなプライドを捨てよう。
＿＿＿＿ 大嫌いだ
＿＿＿＿ 君が大嫌いだ
＿＿＿＿ 君の大好きなものも大嫌いだ
＿＿＿＿ 本当は大好きだ
春息吹く桜の花が舞う中で陽に照らされながら私は彼と彼女の隣で笑った。
「 ＿＿＿＿ 愛してるよ、守。
ありがとう、夏未＿＿＿＿。」
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作者名：____A. | 作成日時：2019年10月19日 1時
