せーんぱっ！？2

せんぱい ページ8

どの人間をとったとしても不足などありえない
けれど柳田班と如月班にレベルの違いがあってはならない
そりゃ得意的なものは個人個人で違うだろうけど

｢私の方がまだ未熟ですし
私の班の方に慣れた人間を多めに、とは思いますが｣

どうでしょう？と伺えばそうだな、と返される

柳｢ならば、萩原、松田、相川、山橋、北波
伊地知、田代の編成でどうだ？
こっちは、山田、蒼井、福原、田中、佐藤
別所、深山でどうだ｣

｢そうですね、ですが萩原と松田は分けた方がいいのでは？
確かに深山と別所はかなり優秀ですが、
経験を積んでいるのは2人の方かと思います
ならば比べた時に誤差範囲ですが経験の長い深山をこちらで得意なものが似ている松田がそちらというのはどうですか？｣

個人的私情を挟んでもいいのならむしろ
2人が同じ班なんてそんな心強いものはないだろう
けれど同じ程度のレベルに上げなくてはいけない以上
細かくなってしまう。
別に別所や深山が劣っている訳では無いのだが。
むしろ冷静さを欠かない深山と考えが人よりも
ひとつもふたつも先をいく別所はかなりの
いいコンビってやつで。

柳｢だが、松田と萩原、別所と深山はコンビのような存在だからなぁ｣

とくべつこの部署にコンビで在らなければいけないなどというルールは存在せず
むしろコンビである方が珍しい。
けれどコンビであるというのは強い。
何が、って信頼が。

｢互いの暴走は互いが止めて互いのミスは互いで補う
いいですよね、そういうの｣

柳｢ほぉー？如月は1人でなんでもやりたいやつかと思っていたが…
じゃあなるか？俺と。｣

｢ご冗談。命が何個あっても足りません｣

柳｢おいどういう意味だゴラァ｣

｢まぁコンビを離すのはモチベーションにも繋がりますからね
聞いてみます？本人たちに｣

柳｢まぁたまにはそんな理由で決めてもいいだろう｣

ふっと笑って許可を出した柳田さん。
なんだか今日はいいことがあったようだ。
じゃなければこんな理由で決めたりなどしない
きっと奥さん絡みだろう。愛妻家だから。
許可もでた事だし、と深山と別所をこちらに呼ぶ。

｢深山！別所！ちょっとこっちに！｣

突然呼ばれた彼らはパソコンに向けていた
目線をこちらに上げてはい、と返事をした。
ちなみにこの席の持ち主、鯵坂は休みの様だと
シフト表をちらっと見て知る

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