せーんぱっ！？2

ひとりとひとりで ページ39

松田陣平仕事中に告白に巻き込んだ萩原をぶちのめしたい
萩原研二わお。本人の前で言う?
伊達航詳しく聞きたい案件だな笑
萩原研二悪かったとは思ってる。
降谷零手伝うか?
諸伏景光何があったか知らんがゼロはやめておけ
降谷零長期休暇はどうだ?楽しいか?
降谷零あ、そうだ、ヒロが喜びそうなものが手に入ってな。
送ったからあと1時間もすれば届くと思うぞ
松田陣平この前俺が仕事中にも関わらず好きだ、とか電話口でほざいてたんだよ!萩原研二くんは!
萩原研二めっちゃごめん。

男のみの同期組と名付けられたグループは今日も賑やかだ。
人の話を聞いているんだかいないんだかな
やり取りを見て思わず笑いが込み上げてくる。
松田がお怒りなのはわかるけれど。
どんな状況で電話口で告白をしてるところを
聞かされるのか、ちょっと気になるけれど。
それよりもっと気になるのはゼロのいう
俺の好きそうなもの。
萩原の身を切るような告白の数々を松田が暴露しているのを流し見ていれば
軽快な音を立ててインターホンがなる。
大の大人でなおかつ男の俺が何も確認せずに出ても大した危険などないだろうと何も確認せずに出るとそこには紛れもなく俺の愛おしい人が立っている。

諸｢どした、？｣

｢零さんが、ヒロさん長期休暇だから…
私も有給消化中だから……泊まって来いって
だから、…来ちゃった｣

照れたように笑う彼女は夕日に照らされて
心なしかその頬も赤くなっている。

ああ、かわいいな。

諸｢ずっと泊まってってもいいよ｣

どうぞ、と通した玄関で靴を揃えるAを
たちながら見下ろしつつそう言えば
そのつもり、と返ってくる。
後ろ姿で見えるその耳は赤い。
顔が見れないのが残念だ。

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