ふたつでひとつ ページ41
昨日、夜にどこか行きたい場所をピックアップしておいてくれと頼んだAが
朝早くにこれ、と差し出したのは水族館のパンフレットだった。
暗いところが苦手なのをどうにかしたいと。
ここより少し離れた場所にある、大きめの。
ここに行きたい、と言ったAの顔は少し暗い。というより行きたくなさそう。
差し出されたパンフレットにはよくありがちな
暗めのライトに照らされた大きな水槽があったりトンネル水槽と名付けられたこれまたありがちなものが並ぶ。
パンフレットの中で一際目立つメイン水槽には悠々とジンベイザメが泳いでいる。
諸「よくこんなパンフレット持ってたな?」
ピックアップしておいてくれと頼んだのは昨日。
しかも夜だ。それから2人してベットに沈んだのだから取りに行く時間などないだろうに。
「…1人で、行こうかなって思ってたんだけど
怖くて行けてなくて」
諸「そうか…ここからなら2時間くらいか?
準備終わったら行こう」
どうにかしたいと言うのならそれに協力しない手はない。
うん、と頷いたAはそそくさと自分の荷物が置いてある部屋へ引っ込む。
2時間後、ちょうど12時か、どこかで飯が先だな
Aが好きそうな店があの辺はあったかな、
まぁ行先ばったりなプランでもAは喜びそうなものだけれど。
それから約15分、いつもよりも少し濃いめのメイクを施したAが先程のラフな服をワンピースへと変えて部屋から出てくる。
いつもより少し濃ゆいとはいえ周りと比べれば同じか、それより薄い。
ナチュラルが似合うAによく似合っている。
諸「可愛いよ、良く似合う、服もメイクも髪型も。」
「ヒロさんそうやってすぐ褒めるから調子乗る」
そう言って睨まれたけれど照れた顔で睨んでも怖くはない。
セットされた髪型を崩すことは出来ない。
つまり頭は撫でれないな、そう考えてそっと
手のひらにキスを落とす。
諸「楽しもうな」
真っ赤な顔のAはとても可愛い。
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Hrry(プロフ) - ほのかさん» 幸せにします!絶対!ありがとうございます!! (2019年10月19日 19時) (レス) id: 94eb334c47 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - 夢主さん、頑張って!胸がギュってなるぅ・・・。凄く切なくなるけど、幸せなラストを待ってます!Hrryさん、頑張ってください! (2019年10月16日 22時) (レス) id: 949a14dbde (このIDを非表示/違反報告)
Hrry(プロフ) - 頑張ります!!今から分岐に向けてラストスパートです!!! (2019年10月16日 17時) (レス) id: 94eb334c47 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 続編来ましたね!!Hrryさんの小説、大好きです!此れからも楽しみにしてます!無理しない程度で頑張って下さいね♪v(*'-^*)^☆ (2019年10月13日 21時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Hrry | 作成日時:2019年10月13日 15時