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「僕らは確かに上にのし上がらないといけない。君の言うとおりだ。
でもそれは一人の個人戦じゃなくて、実はどっちかって言うと団体戦で、支え合いながら目指すものなんだ。

首かしげてるね。そうだなあ、つまり、君はこれから一人じゃないんだよ。

困ったり辛いことがあれば素直に僕らに話してくれれば良いし、もちろん、何か嬉しいことがあっても僕らに話せば良い。きっともっと嬉しくなるでしょ？

まあもちろん僕らの目先の目標はデビューなんだから、決して馴れ合って良いなんて訳じゃない。常に自分の力を周囲に認めさせないといけない。

そしてこれはお互いを高め合うのに最も有効的だって僕は思うよ。
分かったかな？」

びっくりした。

この人は何でこんなにも芯が強く穏やかで、それでも自分っていうものをしっかりと持った考え方が出来るのだろうか。

このときは私は初めて自分の目指す“アイドル”というアーティストを理解した。

とても気高く、神聖なもののように思えた。

ステージに立ってキラキラさえすればいいわけでも、ファンに笑顔を見せてさえすれば良いわけでもない。

誰かに何かを届けるこの仕事は、自分一人だけでは到底無理で、愛さないとダメなんだ。

自分を、仲間を、メンバーを。

私の前になにか大きな道が開いた気がした。このまま突き進んで大丈夫かどうか不安だらけの道が少し明るく広くなった、そんな気がした。

「あの、、ありがとうございます。

それから、ごめんなさい。私、初めて知りました。

今更分かりました。やっと。私あなたのように考えられる人になりたいです。

えっと、、、JM「ジュンミョンだよ笑」ジュンミョンさん。それと、これからよろしくお願いします」

JM「よしっ、じゃあ自己紹介しようか。

　安心して、とりあえずここにいるメンバーは君のこと歓迎してるんだから。

さっき出ていった二人のうちの一人ジョンインは多分ちょっと混乱してるだけだし、すぐ落ち着くと思うよ。情に厚いしね。もう一人はチャニョルだよ。あとで本人と話してあげて。一番楽しみにしてたんだよあの子。それにチャニョラは面白いぞ。

　さて、僕はキムジュンミョン、91年生で2006年頃からここにいる。まあ最初はもっと下のクラスだったけどね笑」

「よろしくお願いします！ジュンミョンさん！」

JM「オッパって呼んで！年上だから！」

「えっと、チャンミニオッパみたいですね」

JM「それは褒めてるの、、、？」