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同じ靴を履こう ページ19

JK「ごめん、分かんないよなお前には、、変なこと聞かせてごめん、もう忘れて」


「、、、忘れられるわけないじゃん、、」




重い沈黙が流れた。

その間一回もちょん・じょんぐくは目を合わせてくれなかった。





「、、、なんで?なんで今まで何も教えてくれなかったの?」




彼が消えてしまいそうで、そのことだけに気を取られて何も考えられなかった。

こんな無責任な言葉、今は彼に投げかけるべきじゃないのは分かってた。

気がつかず、気にも止めなかった私を後回しに、一番傷つけられたであろう彼を責めるなんて。




でも、、じゃあどうすれば良かったというのだろうか。


彼の言葉を受け止めて気遣いながら道を示してあげるなんてそんな芸当、幼すぎた私にはできっこなかった。
人より特殊な環境に置かれてきて、同世代の人よりきっと大人びた達観したような思考や雰囲気は持ち合わせていただろうに。

でも、出来なかった。そのときはまだ決定的に欠けていた。



JK「ッ言えるわけないだろ、誰にも言ってない。分かるだろそれぐらい、
  今は皆、仲良しこよしやってるけどそんなの表だけだろ、
  ほんとは周りを蹴落としたい、そう思ってんじゃないの?お前もその一人だろ、
  もう関わらないで、関係ないから、だからわすr」


「っ、うるさいっ!!」





ああ、この人だって欠けてる。というか少し前の私を見ているみたいだ。



だから許せなかった。

同族嫌悪とは少し違う。私だって今、少し前の自分を愛せ、誇れといわれたら無理だ。


その“少し前の自分”が今のちょん・じょんぐくなんだ。

少し前の“忌み嫌った自分”を見ているようで、何より彼がそんな自分に諦めて認めてしまっているようで、それが何より許せなかったんだ。



「あなた、間違ってるよ。私もほんとに少し前まであなたと同じ考え持ってて捨てられてなかったから、あんまり人のこと偉そうに言えないけど。

でも、だからこそ明確に分かる。今のちょん・じょんぐくは、あなたは間違ってるって。




ねえ、きれい事みたいに聞こえるけど私たちって文字通り“仲間”で“皆で一つ”なんだよ。



私たちって一人で、裸足で自分だけの、自分だけが荒れた道を歩いてるように感じるけど、そうじゃないんだ。」








ねえちょん・じょんぐく。

ちょっと昔話しようよ。私がここに来るまでの話。


もちろん、あなたの話も聞かせて。








同じ靴を履こう。

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???(みなみ)(プロフ) - はじめまして(=・ω・)ノXフォローさせて頂きました (9月16日 12時) (レス) id: 38bc2a156b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MiiA | 作成日時:2021年2月28日 4時

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