なぁ後輩 ページ35
｢ぁぐっ…｣
時々、本当に気まぐれに無線機から
愛おしい後輩の声が聞こえてくる。
無線機を握りながら走っているのだろうと
想像するけれど、それが息切れの音ならば
ここで指をくわえてイライラしながらでも
待てる。待つしかないのだからと言い聞かせ。
それでも、こんな、痛みを我慢したような
悲鳴のような声は我慢ならない。
今すぐに飛んでいきたい、彼女の元へ。
そう思ったのは俺だけでは無いようで
無理やりに突入しようとした松田が
伊達に止められている。
松｢お前はあいつが死んでもいいのかよ！！｣
伊｢冷静になれ！！松田！！｣
冷静になれ、この場合ここで待つしかない
彼女が死んだとしてもそれは仕方ないのだ
そんなことはわかっている
けれど俺は、怒っているんだよA
何も聞いてない、言い訳も何も。
何も聞かずにいなくなるなんて許さないからね
絶対に許さない、
Aが帰ってきたら抱きしめて離さないで
そのまんま文句言うって決めたんだ。
萩｢絶対帰ってこい、死ぬな｣
それが出来ないなら迎えに行ってやる
絶対文句言うって決めたんだから。
それからどれほどたったか
待つだけの時間がこれ程に長いと思ったのは
初めてかもしれない。
何度も何度も爆発があった。
6階の次は4階、その次は一際大きい2階。
無線機からは何も聞こえない。
無事なのかどうかすら分からない。
萩｢A……A…！｣
どうか無事でいて欲しい、生きていて欲しい
心配かけてごめんと、言って欲しい
この際文句とかもうどうでもいい
生きて、帰ってきてくれれば、それでいい
伊｢おい、あれ、｣
伊達の声で顔を上げて
伊達の指差す方向に顔を向ければ
まだ、小学校に入る前のような小さな女の子が
泣きながら走ってきていた。
目｢保護しろ！！！｣
目暮警部の声に反応した高木くん、だっけ
が走り出して保護する。
女の子は抱き抱えられても泣き止まない
きっとこの子はAが保護した子だろう
じゃあなぜ、なぜAがいない
1人でなんで走ってきて、そう自分の考えの世界に沈んだ時、女の子が叫んだ。俺の名を。
美｢けんじおにいちゃんと、じんぺーおにいちゃんいませんかぁぁ！！｣
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ぽくぽ(プロフ) - なんでだろ、先輩はかわいいでガチ泣きした‥‥設定好きです頑張ってください！ (2019年10月15日 0時) (
レス) id: 9044165cab (このIDを非表示/違反報告)
Hrry(プロフ) - ほのかさん» 頑張ります！萩原さんトップバッターですね(*'ヮ'*) (2019年10月13日 14時) (レス) id: 94eb334c47 (このIDを非表示/違反報告)
Hrry(プロフ) - ぽこぽんさん» ありがとうございます(´；ω；｀)その順番で書かせて頂きます！！ (2019年10月13日 14時) (レス) id: 94eb334c47 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - 私もその順番希望です!今から読めるのを楽しみにしてます♪頑張ってください! (2019年10月13日 11時) (レス) id: 949a14dbde (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 萩原さん、松田さん、諸伏さんの順でどうでしょうか？私はそんな順番で読みたいですね！参考までにしていただければ嬉しいです！頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2019年10月13日 8時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hrry | 作成日時：2019年10月4日 19時
