寒い ページ31
二口Side
.
Aの背中を押してしまった手を見つめた
「……クッソ。」
そして握りしめた
ギリギリと、ギリギリと
涙がこぼれそうになるのをこの痛みのせいにしたかった
.
思えば俺は最初から代わりだった
友達になった時は特になんとも思わなかったけど
Aのことが好きになって
それがすごく嫌になって
力ずくで"オンリーワン"立ち位置を奪おうとしたけど
「無理だったなァ。」
誰もいない路地に俺の小さな小さなつぶやきがやけに大きく響く
.
スマホを取り出し青根に失恋報告をした
なんとなく
青根高伸明日、すっぱいグミ持っていく。
「ははっ。」
青根なりの気遣いに少し頬が緩んだ
近くて遠い
Aはいつだってそういう人だった
恋人として近い存在になれなかったけど
友達としてお前のこと近い存在とは思っていいかな
でも
「A泣かせたら容赦なく奪うからな。
白布クン。」
持っていたスマホをポケットにしまい
乾いた自分の足音を聞きながら帰路についた
「今日は一段とさみぃなー。」
.
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雛(ひよ)(プロフ) - みるくちょこさん» ありがとうございます！嬉しすぎです(；＿；)更新遅いですが他作品もよろしくお願いします！ (2016年12月27日 19時) (
レス) id: eb44f662b9 (このIDを非表示/違反報告)
みるくちょこ - 最後感動して泣きそうになっちゃいまきした！とても面白かったです！ (2016年12月27日 17時) (レス) id: 19f2a6ea2c (このIDを非表示/違反報告)
雛(ひよ)(プロフ) - 風蘭猫さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！よかったら他作品もよろしくお願いします！(；＿；) (2016年12月27日 9時) (レス) id: eb44f662b9 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭猫 - メッチャキュンキュンしますね！頑張ってください☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2016年12月27日 8時) (レス) id: 7bd69eb70c (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！とりあえずテストが終わり次第頑張りますね！！ (2016年11月25日 19時) (レス) id: eb44f662b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛 | 作成日時：2016年10月30日 22時
