57*お兄ちゃん ページ8
Aside
目の前には記憶よりもずっと大人になった“アキちゃん”こと月島明光君。
｢急に飛んでくるからビックリしたよ。
久しぶりだな、A｣
笑って頭を撫でてくれるのも昔と変わらなくて、胸がポカポカになる。
小さい時も見つけると飛び付いてた…
｢アキちゃんはカッコよくなった！昔からカッコいいって思ってたけど更に。｣
｢こんなふうに真っ直ぐ褒められるの久しぶり過ぎて泣きそうなんだけど。
Aは可愛かったのがキレイになったな。｣
抱き合ったままお互い笑い合う私達を他人のフリしているケイちゃん。
電車で帰るって言うからアキちゃんは心なしかしょんぼりしてる。
｢僕とAの家逆方向だし、明日仕事でしょ。
それにAは足痛いみたいだから乗せてってあげて。｣
そう言ってカバンから取り出した耳当て…ヘッドホンをして背を向けて行ってしまう。
なんてドライなんだ、と思ってしまうけど私の為、アキちゃんの為に言ってくれた事なのかもしれない。
｢…足大丈夫？兄ちゃんおんぶする？｣
｢痛い訳ではなくて慣れないから歩きにくいの。
腕貸してくれると嬉しい。｣
｢そうか、車すぐそこだから少し頑張ろうな。｣
私がバレーを始めた頃に、ケイちゃんと一緒に大会を見に行ってスパイク決める姿が強烈に格好良くて印象に残ってる。
最後に会ったのはアキちゃんが中学生の時で今や働いて車を運転している。
7歳年上の優しくて明るいお兄さんが実は初恋の相手だったりする。
｢高校は青葉城西なんだよね？
今住んでるアパートも職場も近いから雨とか困った時は連絡してくれよな｣
久しぶりの再会でお互い成長もしているのに、昨日も会っていたかのように近況を話し合った。
駅から40分くらいで自宅前に着くけど、まだ話足りない…でも、それはわがままになるから大人しく車を降りた。
わざわざ降りて手を貸してくれるとか、イケメンか。
｢仕事で疲れてるのに送ってもらって、ごめんね｣
｢そこはありがとうって言ってほしいな。｣
｢ありがとう。
また会いたいな。｣
｢小さい時は帰りたくない〜って俺から離れなかったよな。｣
ニヒヒと笑って頭を撫でるけど、きっと彼の中では私は小さい子のままなんだろうな。
それでも全然構わない。またあえて嬉しいの方が強いから。
｢次は飯食いに行こう。じゃあなA｣
｢約束ね。バイバイ｣
見送る姿を飛雄が見ていた事を知ったのはもうすぐ始まるGW合宿のあと。
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lll - なんでセリフの、『うちのマネージャー』とかってセリフの『うち』を『家』にするんですか。 (2020年1月13日 0時) (
レス) id: a71a6c5cea (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ふぃるさん» こんにちは。コメントありがとうございます！更新遅くてごめんなさい!!頑張るのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年11月22日 7時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
ふぃる(プロフ) - とても面白いです！更新大変だと思いますが頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2019年11月21日 18時) (レス) id: 18bc544e11 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - LaLaさん» 初めまして!コメありがとうございます。ハイキュー初で更新緊張してますが頑張ります！ (2019年10月18日 21時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
LaLa(プロフ) - めっちゃめちゃこの話いいです！更新頑張ってください！ (2019年10月18日 7時) (レス) id: 753ee3afdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2019年10月17日 0時
