63*主将ズ ページ14
Aside
合宿最終日
朝が早いだけで夜はちゃんと帰れて、寝る時間もあったからまだまだ余裕。
それも場所を提供してくれたアキちゃんのお陰もある。
今日は東京から宮城に合宿に来ている音駒高校さんとの練習試合。
朝ごはんを作り終えたばかりだけど、すぐにお昼の用意もしなくてはならない。音駒にも振る舞うらしくお母さん達も人数が多い。
私は先にマネージャーとしての業務をこなし、音駒に案内もしなきゃいけない。
青城のアップを手伝っているとどうやら到着したらしい。
｢皆集合！｣
及川さんの声に部員が集まり、私も先生とコーチの側に控える。
お互いの高校の威勢の良い挨拶に場が引き締まる。
｢音駒高校の皆さん、先に更衣室に案内します。
私は青葉城西のマネージャーの白雪です。
何かありましたらお声がけ下さい。｣
赤い！主将さんの髪型すごいなー！
なんてのが第一印象。
｢白雪さん可愛いね。
俺は音駒の主将で黒尾。よろしく。｣
すごい爽やかな笑顔…
なんて言うか威圧感と言うか及川さんみがあるような…
｢A、スコアブックどこにある？｣
｢それならベンチにあるバックに入っていると思います。及川さん、私も行く｣
タイミング良く更衣室前まで来た及川さんの服を掴んだ。それにより｢ぐぇ｣なんて間抜けな声を出させてしまう…
｢なぁに、そんなに俺と一緒にいたいの？｣
｢へぇ、Aちゃんって言うんだ。
名前も可愛いんだね。｣
｢…うちのマネ可愛いでしょ。
これで料理も出来ちゃうんだからね。｣
｢今日の昼飯ってAちゃん作ってくれるの？
楽しみだな。練習も頑張れるよ。｣
｢作るのはAだけじゃないですー。
お母ちゃんズもいますー。｣
｢何張り合ってるんですか…｣
｢…クロ、やめて。｣
主将の黒尾さんの後ろから猫背でプリン頭の人が声を掛けた事により主将二人のよく分からない言い争いは一度幕を閉じる。
プリンの人に頭を下げるも、そのあとすぐに目をそらされ、まぁいいやと及川さんの背中を押した。
｢あっちの主将なんか胡散臭くない？｣
｢及川さんがそれを言いますか？｣
｢それにお前年上好きなんだから気をつけなよ！｣
｢え？年上好き…私?｣
｢はぁ？自覚ないの？
優しくてお兄ちゃんみたいに接してくれる奴大好きじゃん。｣
アキちゃん然り、花巻さん松川さん然り。
中学時代の及川さん然り…
優しい人を好きになるのは普通では…？
たしかにと頷けば、何故か及川さんおこ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 664人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lll - なんでセリフの、『うちのマネージャー』とかってセリフの『うち』を『家』にするんですか。 (2020年1月13日 0時) (
レス) id: a71a6c5cea (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ふぃるさん» こんにちは。コメントありがとうございます！更新遅くてごめんなさい!!頑張るのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年11月22日 7時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
ふぃる(プロフ) - とても面白いです！更新大変だと思いますが頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2019年11月21日 18時) (レス) id: 18bc544e11 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - LaLaさん» 初めまして!コメありがとうございます。ハイキュー初で更新緊張してますが頑張ります！ (2019年10月18日 21時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
LaLa(プロフ) - めっちゃめちゃこの話いいです！更新頑張ってください！ (2019年10月18日 7時) (レス) id: 753ee3afdd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モカ
| 作成日時：2019年10月17日 0時
