影山君と青城マネちゃん[HQ]

41*ごあいさつ ページ42

Aside


｢なんでここに…？｣


潔子さんとの流れを説明すると理解したようなしてないような。
菅原さんも満足そうな顔してる。


｢せっかくお邪魔させてもらっているから、点数係でもボール出しでもじゃんじゃんお手伝いするよ。｣

｢…そのジャージ、目立つから俺の着てろ。｣


投げ渡されたのは烏野高校と印字がされているよく着ている黒いもの。
確かに今は青城の白いのだからもし先生とか来たら怒られちゃうかな、とそれに袖を通した。


｢ありがと。やっぱり飛雄のおっきいね。｣


｢彼ジャージ…｣
｢王様独占欲強いタイプ？｣
｢バレーしか興味ねぇって顔してるくせに｣

｢おい、お前らやめろ。みんな集合してくれ。｣


主将さんの声に皆が集まる。
私の隣には何故か笑顔の日向くんもいて、釣られて笑ってしまう。

主将さん筆頭に改めて皆さんが自己紹介してくれた。


｢白雪Aです。
さっきも言ったんですが、烏野高校さんの情報は流しませんし、家のも流しません。
今はちょっとバレーが出来る派遣マネージャーだと思っていただければ有り難いです。｣

｢ちょっとじゃねぇだろ。｣

｢そこにツッコまなくていいから。｣

｢コイツよりは遥かにうめぇよ。｣

｢なんで俺を引き合いに出すんだよ！｣


挨拶を終え各自が練習に入る。
強力なエースとレベルの高いリベロ…
烏野はレシーブが主将の澤村さん以外弱いのかなって印象だったけど西谷さんすごい…


｢ナイスレシーブ｣

つい口から出た言葉に西谷さんは振り返り親指を立て笑顔を向けてくれた。
レシーブもキレイに上がると気持ちいいものがある。



｢A。｣

呼ばれた声に側に行けばボールを渡される。
そして目の前には日向君。
なんかウキウキしてるのかな？


｢こいつバレーは下手くそだから、レシーブ練してくれねぇか。｣

｢一対一？｣

｢俺は他の人とも合わせる練習をする。
日向てめぇ、A相手だからって甘く見てると足元掬われるからな｣



下手くそとかてめぇとか…
日向君にこんなに言って…言葉遣い悪いのは分かるけど申し訳無くなる。


｢よろしくね、日向君。
上げたり打ったりするから私にボールを返してください。｣

｢白雪さん上手なんでしょう？
お願いシャース！｣


キラキラとした目が眩しすぎる…
バレー好きなんだろうな。

練習試合での速攻や脚力、試合を見るのがとても楽しみな選手。

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