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｢……あれ｣
食べるのに夢中になっていた私の視線の片隅に映りこむスマートフォン。
その画面に表示されている『新着ミッションが1件あります』の文字に目をまたたく。
そういえばさっき通知来てたっけ。
ぼんやり考えながら手を伸ばしミッションを確認する。
『【攻略対象に質問し、プロフィールを完成させる】』
｢お、おう……｣
いきなり難易度下がったのでは？すこし易しめ？
まあコミュ障にはつらいミッションですけどね。ここ笑うとこ。
指でスクロールすれば、ミッション用に作られたであろう簡単なプロフィール表が映し出された。
｢『誕生日』『好きな食べ物』『家族構成』か……｣
うん、このくらいだったら聞けそう。がんばれ私。がんばろう日本。
決意して端末から目線を上げると、相変わらず私をじっと見ている牛島さんがいた。
…………いや、私じゃない。正確には、私の食べているハヤシライスを凝視しているような。
｢……あの、牛島さん？｣
｢何だ｣
｢お腹すいてるんですか？｣
｢……いや｣
｢……もしかして、ハヤシライスお好きなんですか…………？｣
きらり。彼の瞳が輝いた。
ビンゴだ。
｢よろしかったらその、どうぞ。私もうお腹いっぱいなので｣
そっとハヤシライスを渡す。
事実お腹はいっぱいになっていた。だってとにかく量が多かったし、朝からこの量はちょっとキツい。めっちゃ美味しかったけど。
｢……いいのか｣
｢はい。あの、気をつかっていただいてありがとうございました。とても美味しかったです｣
牛島さんはああ、と生返事をするやいなや、ハヤシライスを食べ始めた。
そんなに食べたかったんだなあ。
えーと、牛島さんの好きな食べ物はハヤシライス、と。
アプリのミッション欄に書き込みながら、ふと気づく。
________________まってハヤシライス私の食べかけな上にスプーンもそのままでは？
これってまさか間接キ……。
｢わ、わああああああ、牛島さん！！牛島さん待って！！｣
｢？ どうした｣
｢どうしたじゃなくてその……ああもういいです！！ごめんなさい黙ります！！｣
気にしてるのは私だけっぽい。恥ずかし！！！
怪訝そうな表情を浮かべる牛島さんになんかいたたまれない気持ちになった。
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みずたまみさき - ちょ待てよ！ で笑いました！面白いですねー！ (2019年1月16日 21時) (
レス) id: 88a569b2f9 (このIDを非表示/違反報告)
あさいち(プロフ) - 空燕さん» わあありがとうございます！及川さん、出てくるでしょうか……(ΦωΦ)更新頑張ります！ (2018年3月17日 18時) (レス) id: c0e1aaafe3 (このIDを非表示/違反報告)
空燕 - すごい面白いです！もしできたら及川さんがいいなぁ〜なんて(((殴 更新頑張ってください(о´∀`о) (2018年3月11日 6時) (レス) id: 57e0c78c09 (このIDを非表示/違反報告)
あさいち(プロフ) - なぽこ。さん» わー！ありがとうございます！これから色々出てきますのでお楽しみに！(*´`)ちまちま頑張ります！励みになります！ (2018年1月27日 19時) (レス) id: c0e1aaafe3 (このIDを非表示/違反報告)
なぽこ。(プロフ) - 面白いです！この作品大好きです！これからいろんなキャラが出てくることを期待して正座待機させて頂きます！更新ずっと待ってます！ (2018年1月26日 12時) (レス) id: 987c9e14ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさいち | 作成日時：2017年2月12日 18時
