【HQ】乙女ゲームじゃあるまいし！【オールキャラ】

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｢ほら｣




しばらくして戻ってきた牛島さんは、お盆にのったハヤシライスを私に手渡した。




｢？ 立ってないで座ったらどうだ｣

｢あ、あの、食べて、いいんですか？｣

｢ああ｣



深く頷く牛島さん。



もしかして私のために学食取りに行ってくれたんですか。何この超絶優しいイケメン。世界に感謝。




内心うきうきしながら席につけば、牛島さんが正面の椅子に座るのが見えた。


正直照れる。美形との向かい合わせしんどい。




｢い、いただきます｣




軽く手を合わせてからハヤシライスを口に運ぶ。

牛島さんがガン見してくるのはスルーの方向でお願いします。



｢……うわあ｣




えっ何これめっちゃ美味しい。



肉柔らかいしルーとかもう至高。これ下手したらお店のやつより美味しいぞ。いや本当。



空腹も相まって心に染みる美味しさ。生きてるって素晴らしい。




｢……美味いか？｣

｢はい、とっても！！｣




元気よく答えると、牛島さんは少しだけ表情を和らげた。




｢そうか｣




何ですかそんな顔できるんですか！！惚れてまうやろ！！！！

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