【HQ】乙女ゲームじゃあるまいし！【オールキャラ】

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私のアホな……というか1周回って失礼な物言いに、赤髪さんは目をこれでもかというくらい見開いている。


もとから開き気味っぽいのにまだ目開くのか。すごすぎる。プリクラとか撮ったらデカ目やばそう。

じゃないわ謝罪だろうが私のバカ野郎！！！！！バンドマンではなさそうだよねどう見ても！学生だよね！！！

でもさおかしくない？周りみんな黒とか茶髪だよ？なんでこの人だけ真っ赤？なかなかいないよこんな髪の人……アッ居たわ。昨日オレンジ髪の少年見たわごめん。




まって落ち着こう私。




｢あ、あのすみません、お気を悪くされましたか……？｣




そっと落としていた目線を合わせれば、そこには笑いをこらえたような顔が待っていて。


………………え？笑ってる？





｢__________ブフォ！！！｣




数秒後、もう耐えきれないとでもいうように見事な噴き出し笑いの音が耳を貫いた。




｢あっは、君サイコー！！｣

｢は、はあ……ありがとうございます……？｣

｢疑問形！！｣



バシバシ叩かれてる背中が痛い。
とりあえず楽しそうで何よりですわ。


｢いやー、ホントはさ、ちょっと怪しいかなって思ったんだけど｣

｢う｣

｢見たことない顔だし、パジャマだし｣

｢ホンマや｣



下を向けば、昨日寝る前に着たパジャマが目に入る。

そこは自動お着替え機能とかつけてほしい。プリ○ュア的な。いやなんでもないです。




｢不審者かなとか考えたんだけど、なんか君そういう感じじゃなさそうだし｣




にやり、と笑んだ赤髪さんは、首に当てていた右手を私の方に差し出した。



｢俺は天童覚。バレー部。バンドマンじゃなくてごめんね、よろしく｣

｢……最後のほうは余計です。……私は白咲Aです｣




ぎゅ、と握られた手のひらはほんのり温かい。




｢で、さっき若利くんのこと呼んでたよね？｣



あ、この人なんかサポートしてくれそうな気がする。

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