青葉城西のマネージャーは

4話 ページ5

花巻が終わったから次は…
静かにドリンクを飲む及川の元へ



『膝見せて』
及川「はいはーい」
『消毒しなきゃ』



及川の膝の怪我は思ったよりも
大丈夫そう。よかった
消毒とテープを巻いた
手当も3年間で慣れたようだ



『終わったよ』
及川「ん、ありがと〜」



ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
不意に及川が私の頭を撫でる
うわ…その笑顔は反則



及川「…照れちゃった？」
『うっさいな！！』
及川「もー素直じゃないんだから」
『及川すごく腹立つ…』



ボソッと及川が耳元で呟く



及川「…及川じゃなくて徹でしょ？」
『………はぁ？』
及川「2人の時は言ってくれるじゃん」
『………』



無言で腹パンを決めてやる
痛いな!?って言ってるけど無視
ばーかばーか



『あと10分したら体育館ね』
『使い終わったタオルはこっちね』
『ドリンクは体育館戻ったら渡して』



テキパキと指示を出す
伝えながらみんなに塩飴を渡す
あ、国見ちゃんには塩キャラね
私の愛しい天使ちゃん



『国見ちゃんは可愛いねぇ』
国見「そんなことないっす…」
『あー可愛い。もう可愛い！！』



国見ちゃんも金田一も
可愛すぎて私困っちゃうよ!?
もちろん矢巾も渡も可愛いけどね
みんな可愛い。ほんと可愛い



花巻「後輩が可愛いって思ってる？」
『ｷﾞｸｯ』
松川「天使だーとか思ってる？」
『なぜバレた…!?』
花巻/松川「バレバレ」



可愛いものは可愛い
うん。可愛いは正義だよ



花巻「お前も顔は可愛いよなー」
『一言余計かな!?』
松川「確かに」
『納得しないで!?』


花巻「まぁなお前は可愛いよ」
松川「大事なマネージャーだもんな」
『うわ…嬉しい』



素直に嬉しい
褒められることってあまりないからさ



花巻「ところで」
『んーー？』
松川「最近は大丈夫なのか？」
『あー…』



大丈夫なのか。というのも
マネージャーは私1人で
当然１,２年の子は志望する子が多い
だけどみんな顔目当てだったりと。



及川がそれを見越して
俺達が引退するまではマネージャーは
1人でいいよと言うもんだから
１,２年の子が嫉妬で怖い怖い



3年は全然嫉妬してる人いないけどね
及川の性格とか分かってるし
友人に恵まれて嬉しいよ



『１,２年の目線が気になるかな』
花巻「やっぱりか」
『ま、なにもしてこないから平気だよ』
松川「ならいいけど…」
岩泉「何かあったら俺たちを呼べよ」



突然話に入ってきた岩ちゃん
んーさすが男前。かっこいいかよ

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