33話 ページ35
画面の中の及川は
記者の質問に答えている
猫かぶりな徹を見ると
どうしても笑ってしまう
『その相手私でーす』
薬指に嵌めてある
キラキラと輝くダイア
それが動かぬ証拠だ
仁花「えっ!?」
『及川 Aになります笑』
潔子「うそ…おめでとう!」
『プロポーズされちゃいました〜』
仁花「だ、大王様の妻…」
『大王様…って笑笑』
潔子「え、結婚するの?」
『そーなの。だから招待状』
仁花「あ、ありがたき幸せ!!」
2人に事前に持ってきた
結婚式の招待状を渡す
お二人の彼氏さんの分もついでに、
『半年後だけどね〜ぜひ』
潔子「行くに決まってるじゃない」
仁花「日向に伝えとかなきゃ!!」
『ありがと〜地元でやるからさ…
来れない人もいるかもしれないけど』
潔子「私らの代は来ると思うわ」
『そーだといいなぁ笑』
そこから質問タイムが始まった
仁花「プ、プロポーズはどちらから?」
『徹からだよ』
潔子「その話詳しく聞きたいな」
『えー笑』
潔子ちゃんがキッチンから
高そうなワインを取り出して
グラスに注ぐ
聞く気満々なのね笑
潔子ちゃん可愛いなぁ…
『高校卒業後は遠距離でねー』
及川は東京.私は北海道で
お互い会うのは正月くらいだった
それでも、毎日メールしたし
1週間に2回は電話をした
徹が北海道に来たり
私が東京に来たり
本当にたまに会うくらい
卒業する時に就職先を東京にして
及川の勧めで一緒に住むことになった
徹はずっとバレーを頑張ってた
ある日に2人でデートした帰り
徹が急に宣言をした
「俺が日本代表選手になって正セッターとして出て試合に出て日本一になれたら…俺と結婚してくれませんか」
そう言ってくれた
「俺はお前もバレーも捨てないで日本一になる。見届けてくれませんか」
私は頷いた
それから徹はこれまで以上に
バレーに費やした
で、先月の大会で
無事に日本が勝って
及川徹が日本一のセッターに
それは徹が報われた瞬間だった
ずっと目の前には天才がいて
努力ではどうすることも出来ない
それでも諦めなかった
それでやっと
天才という壁を乗り越えて
日本一になれた
その日の夜にもう一度徹は言った
「俺と結婚してください」
答えは「はい」に決まっていた
いつも徹には貰ってばっかり
『徹のこと大好きだよ。
……幸せにしてください』
「当たり前じゃん」
それが2人のプロポーズの瞬間だった
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月葉 - 良い話でした!感動しました。続き楽しみにしてます! (2019年5月31日 19時) (レス) id: 57a5b27832 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!!ファンの1人 - 良い作品です( ;∀;) 続き楽しみにしてます!頑張ってください!! (2019年5月30日 18時) (レス) id: 6aec2188c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2019年2月10日 21時