30話 ページ31
及川が一人一人に
最後のバトンかのように
トスをあげるのを見て
涙が止まらなかった
新山「先輩…？」
新山ちゃんが心配して
声をかけてくれた
終わってしまうのだ
この青葉城西高校で
マネージャーとして
この姿を見るのは最後なのだ
まだ支えていたかった
半年前に部活の引退はした
だけど及川がトスをあげ
打ってる部員を見ると
思い出してしまう
汗にまみれて
汚れたシューズは
これまでの努力の結果だ
幾度なくこの靴で
勝ちと負けを繰り返したか。
及川徹のかけ声が好きだ
「集合」と呼ぶと
一斉に集まる部員達
その姿を間近で見るのが好きだった
練習してる姿が好きだ
一人一人が全国を目指し
ボールに食らいつく必死さ
汗を流しながら練習に励む
その姿を見るのが大好きだった
『…大好きだった』
私が零した声は
静かになった体育館に響いた
『…私の青春の全てだった、』
その瞬間
3年生組のみんなが
抱きついてきた
支えきれなくて
後ろに倒れてしまったけど…笑
及川「A…！」
岩泉「ありがとな、今まで」
花巻「最高のマネージャーだったぞ」
松川「お疲れさん」
湯田「ありがとう…！」
お礼を言うのはこちらの方
馬鹿やっていっぱい笑って
ぶつかり合って泣いて
大好きです
この青葉城西が。
この体育館が
…バレー部のみんなが
矢巾「Aさんのおかげっす」
渡「後輩にも優しくしてくれて」
京谷「…」
国見「ありがとうございました」
金田一「忘れないっス……！！」
幸せものだなぁ…
国見ちゃんから花束をもらった
思わず抱きついてしまった
及川がびっくりしてるけど
今日くらい許してよね
『ありがとう…頑張ってね?』
国見「先輩、また遊びに来てくださいね」
『当たり前だよっ！！』
監督がカメラを持ってきて
最後みんなで集合写真を撮った
一生の宝物になるだろう
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月葉 - 良い話でした！感動しました。続き楽しみにしてます！ (2019年5月31日 19時) (
レス) id: 57a5b27832 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ファンの1人 - 良い作品です( ；∀；) 続き楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2019年5月30日 18時) (レス) id: 6aec2188c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜 | 作成日時：2019年2月10日 21時
