22話 ページ23
負けた者の席はない
どんな理由だろうが
残っていいのは勝った者のみ
溝口「結果は結果だ。だがお前達は最後までよく戦った」
溝口くんの言葉をなんとなく耳で聞いて
ぼーっとしていた
入畑監督と溝口くんが
全員分のご飯を奢ってくれて
1年と2年は涙を流しながら食べていた
食べ終わって部員達は
お馴染みの珍道中へ行くらしい
及川「Aも行こ?」
『あ…私はいいや』
及川「え？」
『…男子だけで楽しんでおいで』
きっと私の行く出番じゃない
及川はきっと察したんだろう
理由は聞かれなかった
及川「そっか」
『うん！』
及川「じゃあまた明日ね…」
明日は普通にくるけど
及川達の明日はもうない
青城バレー部として試合には
もう出られない
終わったのだ
岩泉が打ったスパイクは
ギリギリで拾われて
影山と日向による最強の武器
ブロックを弾き飛ばした
その瞬間3年生の引退が決まった
敗者は青葉城西
みんなから背を向けて
ゆっくりと歩き出す
今は泣けない。
及川「A！！！」
『んー？』
及川に呼ばれて振り返る
『っ……』
岩泉「お前が支えてくれたから俺達バレー部は強くなれたぞ」
花巻「選手のことよく見てくれてありがとな」
松川「些細な事に真っ先に気づいたのはお前だった」
及川「…3年間！俺達の為にありがとう！！！」
嗚呼…私はマネージャーやってきてよかった
辛かった時もあった
だけど支えてくれたのは貴方達がいたから
『…私のほうこそ3年間ありがとう！』
ありがとう。
お疲れ様
きっと3年生組は
珍道中からの帰り道
バレーしに行くんだろうな。
『…ありがとう。』
夢を見させてくれて＿＿
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月葉 - 良い話でした！感動しました。続き楽しみにしてます！ (2019年5月31日 19時) (
レス) id: 57a5b27832 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ファンの1人 - 良い作品です( ；∀；) 続き楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2019年5月30日 18時) (レス) id: 6aec2188c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜 | 作成日時：2019年2月10日 21時
