今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,497 hit
小｜中｜大
3話 ページ3
いつも通り肩身の狭い生活を終える
仏様もお眠りになられる時刻、僕らは墓場に向かった
兄さんの目が潰れてしまった場所を、僕は何故か知っていて、無意識のうちにその角部分を眺めていた
そのせいで一歩遅れたけど、なんとか兄さんたちの後を追う
背後からの監視する目線を感じながら、僕らは地獄へ足を運んだ
・
・
・
「あー！楽しかったぁあ！」
久しぶりに頭の中を空っぽにして、ヘラヘラ笑うのは最高の気分だった
兄さんも父さんも僕も、きっと人間なんかが一生を終えないと知れない体験を何度もしている
それでも飽きないのが、本当に素晴らしい
でも、帰ると家の人が仁王立ちで僕らを待ち構えていた
知ってたけど、まさかその場で正座させられるとは
「どこに行ってたって……人間が行けない場所ですよ」
「僕らは人間じゃあないんです」
ケケケと笑うと、家の人は真っ赤になった顔を真っ青にして「もうそんなところに行くな」と忠告だけして寝てしまった
「どうしましょう。あれは僕らの唯一の癒しの時間なのに」
「あ！家の人諸共家を焼き払ってしまいましょう！それならあの人もあの素晴らしい場所に行けますし！」
「名案じゃないぞ、A」
「そ、そう？」
僕らのやり取りを眺め、父さんは大きくため息を吐いた
必然と父さんに視線が定まる
「仕方がない、もう限界のようじゃ。ここを出て行こう」
「「……マジ？」」
かくしてゲゲゲの親子は旅立つのだったッ！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬぽぽ | 作成日時：2018年9月17日 16時
