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そういえば塾遅刻じゃん、とか考える余裕がある私は、もしかしなくてもすごく肝が座っていると思う。
彼が足を止め、顔を上げると、路地裏を出たすぐそこに見たことのない細長い車が止まった。
ソイツはニヤリと笑って言った。
黒「俺は黒尾鉄郎。マフィアだ。まあ“分かってると思うんだけど”、アンタにはマフィアに来てもらうから、よろしく」
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おお。
おおお
おおおお………!
巨大な車……いわゆるリムジンに乗り込んだわけだけど、デカい。
座るところがふわふわしてて気持ちいい。
黒「名前は?」
急に隣に座るトサカ、もとい黒尾サンが聞いてきた。
初リムジンを楽しんでいた私はビクッとあからさまに肩を揺らし横を見る。
相変わらずのニヤニヤした笑顔(?)のままだ。
「………A」
黒「じゃあA、その荷物なに?」
私のカバンを指して言った。
「塾」
黒「大変?」
「ん」
短い会話はすぐに途切れ、沈黙が続いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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パンダ - え 好き (2021年9月29日 20時) (レス) @page12 id: fe44c10367 (このIDを非表示/違反報告)
あか - 最高 (2020年6月28日 20時) (レス) id: 3d2c68466a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クルト | 作成日時:2017年9月9日 9時