02-そして ページ5
「よし、終わり」
と、シャーペンを机に置いた。
あれから7年。
私は16歳になった。
ごく普通の高校1年生として暮らしている。
あれから変わったことと言えば、表情が無くなったのと口数が究極に少なくなったこと。
まあ1人暮らしには支障が出ないし、強いて言ったら友達が出来ないくらいのデメリットしかないし。
友達も欲しいとは思わないし。
そう思い時計を見た。
夜の6時半、私はさっき終わったばかりの宿題をカバンに詰めて外に出た。
•
「暑っつ……」
7月とはいえまだ初旬だし、と思ってパーカーを着たのが間違いだった。
最初は白いTシャツと黒いショートパンツだけだったんだけど、一応とおもって黒い長袖のパーカーを羽織ったのだ。
じわじわ汗が出てくるのを無視して腕時計を見た。
「」
ここから塾まで軽く10分、塾が始まるまであと2分。
路地裏を通るという手段しかなかった。
•
ここの路地裏は嫌いだ。
というより暗いのが嫌いなのかもしれない。
進まない足を無理やり動かして進む。
ザシュッ
「任務完了」
聞き覚えのある音とともに誰かが来るのが分かった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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パンダ - え 好き (2021年9月29日 20時) (レス) @page12 id: fe44c10367 (このIDを非表示/違反報告)
あか - 最高 (2020年6月28日 20時) (レス) id: 3d2c68466a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クルト | 作成日時:2017年9月9日 9時