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Happy Birthday 赤葦京治.2* ページ33

「流石に有名なブランドのは高くて買えないので、その、カジュアルに使えるのを選んでみました」


頬をかいて恥ずかしそうにするAだったが、赤葦は嬉しそうだ。


「でもこれ、普通に良いブランドのやつだよね。4、5万はするって聞いたけど・・・」

「・・・・・・値段は言わないでいいの。来年返してもらうって言ったじゃん」

「分かった分かった。ありがとう、嬉しいよ」

そして頃合いを見計らった様にウエイターが食べ終わったデザートの皿を下げていった。


「じゃあ、お返ししなきゃね」

「うん、ありがとう。期待してるね!」


そろそろ帰ろうか、と荷物の整理をし始めるAに赤葦は言う。



「今度じゃなくて、」


「今」



へ? とAは訊き返す。




「今お返しするよ」




赤葦は鞄から小さな箱を取り出した。椅子から立ち上がり、Aの方へ歩み寄る。

Aだって天然じゃない。

赤葦が持っている“それ”が何なのかはすぐに分かった。





「A・・・・・・」





周りの視線なんて知らない。赤葦は膝をついて箱を開けた。箱の中にはダイヤモンドの指輪。






「俺と結婚してくれませんか」






そんなの、答えなんて決まっている。





「・・・・・・はい、こちらこそお願いします」





Aは指輪を受け取り、周りからは拍手が沸き起こった。

Aは顔を伏せ静かに赤葦に抱きついた。今の自分の顔を、誰にも見せたくなかった。

目尻が熱い。視界が霞む。


「・・・っもう、やめてよね・・・こんなの・・・・・・。折角メイク褒めてもらったのに、崩れちゃうじゃん・・・・・・!」


Aは泣きじゃくり、瞳からは大粒の涙。赤葦は微笑み、それを指ですくい取った。


「A、今日はありがとう。人生で最高の誕生日だ」


赤葦は立ち上がり、Aの前髪をかきあげ、唇を重ねた、いつもよりほんの少しだけ長く。


外ではいつの間にか雪が降っていた。




─────────────────────


プロポーズ難しいぜ!


2016.12.5

梟谷の副主将でオカン
そして次期主将として期待される男
(そして私、凩奏詠がこの世で1番愛する男)

赤葦京治 Happy Birthday!!




※現在時刻、12月6日、0時。言い訳をさせてください。

保存しようとしたら何故か三点リーダーが文字化けして文字数オーバーになるんです。

それを修正しているうちに過ぎてました。

ごめんなさい。

凩奏詠

音姫(トイレの音出るやつ)→←Happy Birthday 赤葦京治.1*



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凩奏詠(プロフ) - 萌音さん» やっぱり分かりますか。書いた当時にハマってたのでつい書きたくなりました(^^;コメントありがとうございました! (2016年11月3日 16時) (レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)
萌音 - ノーフィクションってロストワン(~_~;) (2016年11月3日 16時) (レス) id: ef4590e231 (このIDを非表示/違反報告)
凩奏詠(プロフ) - つぶ@しょくださん» コメントありがとうございます!やっぱり結構あれ有名なんですね(笑) (2016年8月19日 22時) (レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)
つぶ@しょくだ(プロフ) - ノーフィクションの元ネタわかりまーす! (2016年8月19日 22時) (レス) id: e47703b2f3 (このIDを非表示/違反報告)
凩奏詠(プロフ) - 蒼月 英@桜月は一生俺の彼女。さん» コメントありがとうございます!神なんてそんな!本当の神様に申し訳ないですorzそしてそう言ってくださった貴方が神様ですよ(*^ω^*)不定期ですが、更新頑張ります! (2016年8月18日 15時) (レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凩奏詠 | 作成日時:2016年4月6日 17時

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