【ハイキュー！！】本当にあった尾も白い話と創作話の詰め合わせ〜季節のギャグを添えて〜

Happy Birthday 夜久衛輔 (音駒３年).１ ページ13

今日は8月8日。

そう、音駒高校バレー部３年のリベロ、夜久衛輔の誕生日である。

そんなわけでバレー部一同は、いつも世話になっている夜久にケーキを作ろうと考えたのである。

因みに発案者はAだ。

故にAの自宅でケーキを作り、作り終わったところで夜久を呼び出そう、という作戦だった。


だったのだが。


よく考えて欲しい。このメンバー、Aを除くと全員が男である。

まずAの精神的支えになるのが海くらいしか居ない。恐らく、このメンバーをまとめあげようとするのは不可能なのである。

そして技術的支えになる者は、普通に考えて１人も居ない。

どうだろう。もうこの時点で先が危うい。


そう思ったAは、生地を作るのは１人でやろうと決心した。

手伝ってもらうのは、道具の片付けとデコレーションだけだ。

そう決めたら早速生地作りに取り掛かった。


取り敢えず片付けは海と黒尾に任せていれば大丈夫だと思ったので、２人には調理器具を洗う係をしてもらった。

他のメンバーは、大人しく生地作りを見といてもらおうと思ったが、あのメンツだ。

大人しくしている筈が無かった。

隅っこでゲームをしている孤爪を除いて、煩くない奴が芝山と福永だけ。

極めつけに、黒尾と海は洗いものをしていて居ない。

あの山本と犬岡、そしてリエーフを止められるのはもうここには存在しないのだった。


「え！Aさんこれ！このウィーンってするやつ持ってるんすか！？すげー！！」

「リエーフ、それハンドミキサーね」

「うおおお！どんどんなめらかになっていく！流石Aさん！これが女子力という奴ですね！？」

「いや、これハンドミキサーの力だから、山本」

「すっげーいい匂いっすね！この生地！少し食べてイイですか！？」

「駄目に決まってるでしょ犬岡」

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