百味ビーンズ(烏野１年).２ ページ2
口の中にビーンズを入れ、もぐもぐと噛む５人。
「どう？どう？」
「······うわ、まずっ！何これ！？」
「うわ！まじか月島ハズレやがった！」
日向が月島を煽りまくるが、月島はそれどころではないようだ。
「月島くん何色だった？」
「た、確か赤···うぉぉぉぉえ」
あまりの不味さに月島はキャラ崩壊しかけている。なんという百味ビーンズの恐ろしさ！
「赤の不味いのはねー、あっ！」
「ミミズ味！」
因みに、日向は砂糖漬け果物味、影山はブルーベリー味、山口は綿飴味、谷地はバナナ味だった。
４人はなんという幸運。対して月島はなんという不運。
「ドンマイ、月島くん」
「黙れよ日向。チッ、あー気持ち悪」
「まあこんな事もあろうかと、口直し用にこれ持ってきたから」
Aが差し出したのは、風邪の時に嬉しい、くまさんの袋が可愛いはちみつレモンキャンディー。
「はぁ、どうも······」
ご機嫌ななめな月島はその飴を受け取ったのだが、何故かさらに不機嫌な顔をした。
「うわぁ、なんかムカつく」
「え、ごめん。飴嫌いだった？」
「いや、違うけど。なんかさ、」
月島は飴の袋を皆に見せた。
「このくまが『お大事に』って言ってるの超ムカつくんだよ」
「え？なんでだよ月島」
「なんかさ、くまに『ミミズ味乙ｗ』とか言われてるみたいだし」
「か、考えすぎだよ······」
「谷地さんが言えることではないんじゃ······」
「月島は性格ねじ曲がり過ぎんだよ〜」
その様子を、ただ一言も喋らずに見ていた奴がいた。
影山である。
すると、影山が口を開いた。
「そのミミズ、そんなにマズイのか？」
「何言ってんの王様、そうに決まってんデショ」
「俺、食ってみていいか？」
「え、なんで自ら火の中に飛び込もうとするの王様」
「まじか！勇者影山！」
「じゃあ、はい。ミミズ」
「ウス」
影山はポイっと口の中に放り込む。
そして１回カリッと噛んだ瞬間、
「ブフォォ！！」
勢いよく吐き出した。
「だから言ったデショ」
「くそ、ボゲェ、こんなにマズイのかよ」
「うぇーい、影山ざまぁ」
その不味さはなんと部活まで続き、影山は全然練習に集中出来ませんでしたとさ。
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凩奏詠(プロフ) - 萌音さん» やっぱり分かりますか。書いた当時にハマってたのでつい書きたくなりました(^^;コメントありがとうございました！ (2016年11月3日 16時) (
レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)
萌音 - ノーフィクションってロストワン(~_~;) (2016年11月3日 16時) (レス) id: ef4590e231 (このIDを非表示/違反報告)
凩奏詠(プロフ) - つぶ@しょくださん» コメントありがとうございます！やっぱり結構あれ有名なんですね(笑) (2016年8月19日 22時) (レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)
つぶ@しょくだ(プロフ) - ノーフィクションの元ネタわかりまーす! (2016年8月19日 22時) (レス) id: e47703b2f3 (このIDを非表示/違反報告)
凩奏詠(プロフ) - 蒼月 英@桜月は一生俺の彼女。さん» コメントありがとうございます！神なんてそんな！本当の神様に申し訳ないですorzそしてそう言ってくださった貴方が神様ですよ(*^ω^*)不定期ですが、更新頑張ります！ (2016年8月18日 15時) (レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凩奏詠 | 作成日時：2016年4月6日 17時
