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7. ページ7

椅子に座り

教師に言われた第一声




「…男性恐怖症で潔癖症…で合ってる?」




余りに完結で

分かりやすい一言は





貴方「…はい」



自分が汚染されている事を再確認するには

充分過ぎるくらいだった



やっぱりね、と少し俯いた後


「何時からかは…聞いて平気?」


そう質問され

言いたくない気もあったけれど

合わせまいと必死に目線をそらしている俺の目を

真剣に見詰めて来る彼女に


言いたくありません


なんて言う勇気は俺には無い



貴方「…高校2年の…夏…頃からです…」


何が原因か

なんて聞かれた訳でも

思い出して

なんて言われたわけでも無いのに

あの時の記憶が鮮明に蘇って

視界がボヤける


「ごめん、もう何も聞かないわ…時間があるならきちんとした医者に診てもらいなさい?…何かが起きた時は私でもいいから話せる人を作りなさい?あと、軽い栄養失調だからご飯はしっかり食べなさい。いいわね?」


謝られる意味が分からなくて

ただ呆然としていると

目の前にティッシュを出され

拭いて、と一言言われ

教師は席を立ってお茶を入れに行った



人の前で泣くとか

俺、何やってんだ


気持ち悪い






この時の俺は







この会話が









清水「…」








.







.






誰かに聞かれている事に気がつく余裕も無かった

8.澤村大地side→←6.



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作者名:塩味 | 作成日時:2016年2月22日 19時

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