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椅子に座り
教師に言われた第一声
「…男性恐怖症で潔癖症…で合ってる?」
余りに完結で
分かりやすい一言は
貴方「…はい」
自分が汚染されている事を再確認するには
充分過ぎるくらいだった
やっぱりね、と少し俯いた後
「何時からかは…聞いて平気?」
そう質問され
言いたくない気もあったけれど
合わせまいと必死に目線をそらしている俺の目を
真剣に見詰めて来る彼女に
言いたくありません
なんて言う勇気は俺には無い
貴方「…高校2年の…夏…頃からです…」
何が原因か
なんて聞かれた訳でも
思い出して
なんて言われたわけでも無いのに
あの時の記憶が鮮明に蘇って
視界がボヤける
「ごめん、もう何も聞かないわ…時間があるならきちんとした医者に診てもらいなさい?…何かが起きた時は私でもいいから話せる人を作りなさい?あと、軽い栄養失調だからご飯はしっかり食べなさい。いいわね?」
謝られる意味が分からなくて
ただ呆然としていると
目の前にティッシュを出され
拭いて、と一言言われ
教師は席を立ってお茶を入れに行った
人の前で泣くとか
俺、何やってんだ
気持ち悪い
この時の俺は
この会話が
清水「…」
.
.
誰かに聞かれている事に気がつく余裕も無かった
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作者名:塩味 | 作成日時:2016年2月22日 19時