39.日向翔陽side ページ39
よく分からない数学の授業
いつも頭を抱えながら受けているけれど
今日は少し意味合いが違う
何故なら
「はい、じゃあここまで」
日向「漏れるゥゥァァァ!!!!」
今ものすごく漏れそうだから
聞こえたチャイムの音に、礼もせずに教室を飛び出して
少し離れた場所にあるトイレへと駆け込む
日向「はぁ〜!…間に合った…」
用を足して手を洗って居る時だった
人の
??「ゔっ…!!けはッ!!」
酷く咳き込んだ声に気が付いたのは
よく見れば奥の扉が閉まっていて、声はそこから聞こえる
人の咳なんて気に止めたことなんて無い
だけど
聞いているこっちが心配になる程の咳
何故だか怖くなった
今ここで人が死ぬんじゃないか、なんて思って
日向「あ…あの!大丈夫ですか…?」
思い切って声をかける
同時に止まった咳
でも声は帰って来なくて
もっと心配が募る
すると
??「…な、んでも…ねぇ、から…帰れ…」
弱々しい声がやっと返ってきた
ただ
こっちは心配して声をかけたのに
そんな風に言われるなんて
日向「なっ、なんだよ!こっちは心配して声かけたのに!!」
ムキになってまたそう返した
すると
扉がゆっくりと開いて、中から
日向「!?!!?…ひっ!」
??「…んだよ…」
紅く染まった口元
擦ったのか汚れる頬
扉を開けた手も血だらけ
白いYシャツも血だらけ
"恐い"そう思った
だけど確かに今俺はこの人を見て
"綺麗だ"とそう思った
そんなこと思っていられる状態じゃないのに
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作者名:塩味 | 作成日時:2016年2月22日 19時