25.菅原孝支side ページ25
菅原「…?!ちょ、鷲見」
急に黙り出した鷲見は
菅原「っ?!」
潤んだ瞳
火照った頬
中途半端に開く唇
荒い息
そんな状態で
はっきり言って
心臓に…心に悪い
だって
なんでかこっちもドキドキしてる
ぼやぼやと頭をさ迷うのは
おんぶした時
身体を支えた時
鷲見に触れた部分のことで
正確に言えば
鷲見の"身体"のこと
異常に軽かったな、とか
腰とか手首細かったな、とか
思い出すだけで
鷲見と触れた部分が熱くなる
あぁ!もうやめだ!
菅原「…帰ろ…な?」
貴方「……?」
今にも溢れ出しそうな目に指を持って行く
俺の指と、鷲見の肌が触れた瞬間
鷲見の肩は少し動いたけれど
俺の手を振り払ったりしなかった
俺から離れようとしなかった
俺を拒絶しなかった
それが何処か嬉しくて
自然と口元が緩む
それを見た鷲見は
貴方「なっ…何が可笑しいんだよ…」
潤んだままの瞳で
俺を睨んでくる
でも
.
.
そんなの誘ってる風にしか見えないからね?
.
.
鷲見の質問に別に〜?とはぐらかした様に答え
菅原「ほら、行くよ」
強引に、かつ
緩やかに
2人の時間を
2人だけの秘密を
作れる様に誘導していく
貴方「行くって…何処に…」
不機嫌そうに眉をしかめる彼に
さも当然のように
菅原「鷲見ん家に決まってるべ?」
満面の笑みを向けてそう放つ
貴方「………はぁ…???」
驚く彼なんて
今日だけ部活も
見えない振り
聞こえない振り
気が付かない振り
.
.
高鳴る鼓動にも
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作者名:塩味 | 作成日時:2016年2月22日 19時