【HQ】不清潔【男主】 (ページ24)

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24. ページ24

揺りかごに揺られている様な感覚と

伝わる人の温もり

貴方｢…んん…？｣

重たい瞼を開くと

目の前にはアホ毛と綺麗な灰色の髪

そして

菅原｢あ、起きた｣

耳に届く

彼の澄んだ声

そこでやっと自分がこいつにおんぶされている事に気が付き

鳥肌が止まらなくなる

それに気付いたのか、疲れたのか

下ろすよ

そう言ってしゃがみ

宙に浮いていた俺の足は地面に着地した

だけど

貴方｢っ？！｣

膝に力が入らなくて

自分の身体なのに言う事を聞いてくれなくて

俺の身体は傾いていく

抗おう、なんて思う気力も無い

なんて自分は情けないんだ

.

.

菅原｢っぶない…｣

.

.

ドクン、と大きく反応する鼓動

その後も胸の鼓動は治まる様子もない

それに気付いたのか

俺の腰に手を回している菅原は

菅原｢なにドキドキしてんの？｣

貴方｢っ…！…な…別に…してねぇわ…｣

小悪魔な笑みを浮かべて静かに手を離す

腰の辺りに残る

菅原の手の感触と温もりに

身体の中が、熱くなる感覚

何故だかさっきから身体の震えが止まらなくて

顔が火照っている気がする

どうして俺はこんなにドキドキしてるんだ？

どうして俺の身体は熱いんだ？

どうして息が荒いんだ？

どうして

菅原｢…？！ちょ、鷲見？…｣

貴方｢…へ、ぇ…？｣

.

.

.

俺の視界はぼやけるんだ？