【HQ】不清潔【男主】 (ページ2)

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鳥野高校に転校してから

約1週間

ろくに誰とも会話をしていない

話しかけてくる奴らも居たが

笑わない

愛想も無い

暗い

こんな奴にしぶとく話しかけてくる人なんて

早々居な｢ねね、あのさあのさ｣

居た

貴方｢…なに？｣

菅原｢ここの訳、合ってる？｣

俺がいくら冷たく返しても

貴方｢…うん、合ってるよ｣

菅原｢本当？ありがと！｣

眩しくて

目をつぶりたくなる笑顔を見せてくる

はっきり言ってうんざりだ

自分が惨めになる

窓から見える青すぎる空に

目を奪われる

先生｢…ページを…鷲見、読んで｣

貴方｢…へ…？｣

授業を聞いていないのがバレたのか

俺を当てた教師はこちらを見てにやにやしている

ページの所だけ聞いてねぇよ…

菅原｢22ページの3行目！｣

隣から聞こえる小さな声に

驚いて目が少し開く

当てられた英文を適当に読み

腹が立つから教師をみて

貴方｢ふっ…｣

馬鹿にしたように笑う

貴方｢ごめん、ありがとう｣

チラチラとこちらを見ている彼に

軽くお礼を言うと

菅原｢…！｣

目をぱちくりして驚かれた

貴方｢…あ、あの…？｣

菅原｢あぁ、ごめんごめん…初めて鷲見から話しかけてきてくれたからびっくりちゃって｣

そう言った後で

歯を見せて笑う彼は嬉しそうだった

俺には不思議でしょうがない

なんで俺にしぶとく話しかけてくるのかも

俺なんかに話しかけられて喜べるのかも

本当コイツ…

.

.

.

意味分かんねぇ