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子供の頃は､自分が偉い人間だと思っていた｡
同世代の人間と比べて､自分は並外れて優秀な人間だと思っていた｡
厄介なことに､私の住んでいた地域には､どうしようもなく冴えない親の生んだどうしようもなく冴えない子供が多かったからその勘違いに拍車がかかることになった｡
私は周りの子供たちを見下していた｡
驕りを隠しきれるほど器用でも謙虚でも無かった私は､当然､クラスのみんなに疎ましがられた｡
仲間はずれにされたり
物を隠されたりは珍しくなかった｡
テストはいつも満点をとっていたが､それが出来たのは私一人だけではなかった｡
そう､例の､“お利口さん”の男の子､ハスミだ｡
ハスミのせいで私は本当の意味での1番になれなかったし､私のせいでハスミは本当の意味での1番になれなかった｡
だから､私たちは､少なくとも表面的には､
いがみあっていたように思う｡
常に相手の上に立つことしか考えていなかった｡
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通りすがりの人 - 普通に面白い！続き読みたい！けど1年前の作品か…続きめっさ気になる… (2018年9月7日 16時) (
レス) id: 56435677eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菖蒲 | 作成日時：2017年6月20日 0時
