▽想い ページ23
赤葦side
何かを押し付けられような喉の痛み。
体のあらゆるところが痛く、頭にも圧迫感。
胸から喉にかけての違和感は、多分吐き気。
体は火照ったように熱い。
これは紛いもない。
赤葦「風邪だ……」
先日、電車内で黒尾さんに顔色が悪いだの言われてた事が見事的中。
その日、電車を降りた際、気にかけていたからだろうか。
先程から止まらない寒気を止めるように、
服の上から肌をさする。
風邪ひいた時、いつも健康でいれてよかったと
改めて気付かされる。
何年かぶりの風邪は余計に辛い。
朝から食欲もない為、何も口にしていない。
さすがに昼ごはんはさらっとうどんを少量食べたけど。
吐き気はあるものの、何かを戻したりすることはなかった。
部屋の窓から空を見ると、既に茜色。
だんだんと日が落ちるのが遅くなってきた。
ふと、頭の中にAが浮かんだ。
そうだ。
彼女も今、風邪をひいている。
しんどそうだったから連絡を取ってはいなかったが、もう治ったのだろうか。
きっと俺がお見舞いに行った時、
風邪がうつったのかもしれない。
後悔はしていなかった。
赤葦「……夕ご飯、何にしよう」
そう呟きながら、俺はキッチンへと向かった。
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ひかり - 面白いです!更新、楽しみに、しています! (2016年12月12日 18時) (レス) id: a2132d1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 赤葦かっこいいですね。更新頑張って下さい! (2016年12月11日 18時) (レス) id: 2831279d89 (このIDを非表示/違反報告)
更音 - 毎回楽しく読ませてもらってます。続き楽しみにしてます。 (2016年11月27日 11時) (レス) id: 8fce01b43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優猫 | 作成日時:2016年7月19日 20時