▽想い ページ13
夜久｢あれ？Aは？｣
Aの部屋から出てきた赤葦に聞くと、
赤葦｢寝ちゃいました｣
と、返された。
熱をもっと上がらせたのはお前だろ、なんて心の中で笑った。
黒尾｢寝かせた、って……母親かよ｣
赤葦｢……物理的には違いますが、そうかもしれませんね｣
黒尾｢ツッコミを期待してたんだけども｣
夜久｢Aと喧嘩してたァ！！？｣
孤爪｢え、そうだったの……？｣
時間も時間だから、とりあえずご飯を食べる事に。
俺が用意する、って黒尾に言われたけどそんな訳にはいかない。
最近買い物に出掛けてないから危なかったけど、家にあるもので用意出来てよかった。
そんな食べてる中、赤葦が暴露したのだった。
赤葦｢いや、まぁ……ちょっとした事だったんです｣
黒尾｢お前ら、喧嘩するんだ…！｣
夜久｢てか、喧嘩出来たんだ…！｣
これには驚いた。
同居してからAが怒るところなんか見た時ないのに。
ましてやアイツと喧嘩できる奴なんて滅多にいない。
黒尾｢アイツの喧嘩なんて小学生みてーでなァ。な、夜久？｣
夜久｢ああ。アイスの取り合いとか、どっちが買い物に行くかとか、どっちが夕ご飯作るかとか、そんなのしかないけど｣
孤爪｢それ、喧嘩って言うの……？｣
黒尾｢いや、普通のじゃれ合いだろうよ｣
夜久｢結局半分こしたり2人で一緒にやったりで解決するけどな｣
そう言うと、皆笑ってまたご飯を食べ始めた。
でも、あのAが喧嘩するってことはさ。
あのAが怒るってことは。
夜久｢Aも赤葦の事、好きなんだな｣
赤葦｢……！？｣
相手を好きだから怒れるし、好きだから普段見せない一面を見ることが出来る。
夜久｢俺、相手が赤葦で本当によかったと思う｣
二人の愛がプラスして大きいからこそ、
想いも溢れるものなんだ、と。
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ひかり - 面白いです！更新、楽しみに、しています！ (2016年12月12日 18時) (
レス) id: a2132d1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 赤葦かっこいいですね。更新頑張って下さい！ (2016年12月11日 18時) (レス) id: 2831279d89 (このIDを非表示/違反報告)
更音 - 毎回楽しく読ませてもらってます。続き楽しみにしてます。 (2016年11月27日 11時) (レス) id: 8fce01b43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優猫 | 作成日時：2016年7月19日 20時
