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『それが聞けただけで十分だよ。ありがとう。若利と高校で付き合って良かった。
あんなこと言ったけど、これからも若利のバレー見るし、画面越しに応援してる。
心残りだったからさ、話せて良かった。じゃあ、お元気で』
「まだ話は終わっていない。
先程俺は好きだったと言ったが、卒業の時から、今も。
俺の好きな人はたった一人だ。A。
もう一度、俺の側で、俺を見ていて欲しい」
差し出されたのはピンキーリング。
『私、何の取り柄もないよ。美人でも芸能人でも、トレーナーでもないよ？本当にいいの？』
「ああ、Aがいい。瀬見にも天童にも嫉妬したんだ。色んな肩書きなんてどうでもいい。
一人の人として、女として、お前を好きだ。
プレイヤーとしても、男としても、今なら自信を持って言える。幸せにすると」
涙が止まらない。
この人の手をもう一度取ってもいいのだろうか。
でも、もうこんな空虚な生活は要らない。
『私も、若利のことが好きだよ』
そう告げて手を差し出した。指に通されるピンキーリング。
若利は通した指にキスを落とした。なんてキザなって思うけど、それすらサマになる男。ずるいなぁ本当。
二人で顔お合わせて笑い合って、結局家まで送ってもらって別れた。若利は明後日試合らしい。
でも連絡先に加わった 牛島若利 ってアカウントと、送られてきた言葉で現実なんだってわかってるから、もう心配も何も要らない。
牛島若利ありがとう。もっと沢山話をしよう。そして、二人で幸せになるぞ。
なるぞ、ってところが若利っぽくて笑えた。
後日談だが、ピンキーリングについて。
『何であれ、サイズピッタリだったの？』
「あれか、天童から聞いたんだ」
まじか、天童、若利には甘かったしなぁ。
『そういえば、会社で先輩が結婚する話の時に、指のサイズの話していたの天童だったな』
「そういうのはあいつが上手いからな。それに、天童は高校の時からAを気に入っていた」
『いや、待って、それはあり得ない』
若利取られたって感じでしょ、あれ
「本当だぞ？わかりやすくて面白いと言っていた」
それは褒め言葉じゃないよ…。
少し遠回りもしたけれど、だからこそ、今ある幸せを大事にできるようになったと思う。
私を好きでいてくれて、こんなに大切にしてくれて。ありがとう、若利。
これからは側で、貴方の羽ばたく姿を見せて下さい。
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...syokatsu...(プロフ) - のりまきさん» そう言って頂けると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年5月25日 15時) (
レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
のりまき - 初めまして！白布くん読ませて頂きました。とんでもなくキュンキュンしました作者さん天才です！！！これからも応援しています！ (2020年5月25日 2時) (レス) id: a2e04f6f11 (このIDを非表示/違反報告)
...syokatsu...(プロフ) - 美穂さん» そう言って頂けると嬉しいです。これからもっと上手く書けるように精進していきます！本当に今回はありがとうございました(^-^) (2020年5月1日 22時) (レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 大地さんの見ました。キュンキュンしました！ありがとうございます！ (2020年5月1日 20時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - ...syokatsu...さん» ありがとうございます！ (2020年4月30日 15時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：...syokatsu... | 作成日時：2020年3月5日 13時
