【及川】あ、彼女いるんですね。

15話 ページ16

及「ここらへんでいっか。」



そう言って足を止めた2人。


そこはまったく人気のない所。




なにするんだろ。

そんなことを思いながら、離れてい2人からはちょうど見えない位置からみている。




するといきなり、



及川先輩が美玲先輩にキスをした。

深いほうの。



美「ん、とぉ、る…っ」




…やだ、やだ、






及「んっ…はぁ

…朝はごめんね？」



美「私も、ごめん。あの、徹

…もっと、」


及「めずらしいね。美玲からなんて。
そんな不安だったの？」


美「うん」



及「クスッ 美玲かわいい。
そんな心配しなくても、俺は美玲だけだよ」





そう言ってもう一度キスをする。





『…っ』





私は、音をたてないようにその場から離れた。





『うっ、ぁあ、ﾋｯｸ…』






涙が零れてくる。





『俺は美玲だけだよ』




その言葉が、頭から離れない。


やだ、そんな言葉、聞きたくなかった。






そんなとき、



プルルルル



私のポッケに入っていた携帯がなった。




…飛雄から。



『…とびお？』


電話からでてそういうと



「おう。」


当たり前だけど、飛雄の声がして



『とび、お…ぅ、ﾋｯｸ』


私は、安心して泣いてしまった。



「A泣いてんのか？」


『ぅ、ご、めん、ね…。』


「なんで謝んだよボケ。今日、会いに行くから」



そう言って電話をきった飛雄。


…また、迷惑かけた。

ごめん、ごめんね飛雄。

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