113 ただっちゃんの悩み ページ17
▷ 山口忠 side
A｢…あれ、山口どうしたの｣
『……あ、A』
なにか悩んでいるようなそんなツッキーに何か言ってあげたい。
そう思って、色々と考えてみるが分からなくなり、体育館の階段のところで座っていると声をかけられた。
その手にはたくさんのタオルが持たれており、洗濯に向かう途中なんだと理解する。
『あー、これ、持つよ』
A｢え、いいの？ありがとう、助かるよ！｣
いつも通りのキラキラのイケメンスマイルに一瞬殺られそうになる。
……日向なら何も言わないって言ってたな、Aだったらなんて言うんだろう。
洗濯機にタオルを入れて、洗剤を入れているAに向かって思いきって口を開く。
『……あのさ、A』
A｢ん？｣
『Aなら、今のツッキーになんて言う？』
A｢月島に？｣
Aは、洗剤を入れ終わったのか、選択室から外に出る扉を開けて外に出ながら、考え込むような素振りを見せる。
A｢うーん。とりあえず、怒鳴る｣
『え"』
A｢何してんねん！お前だけやぞ、やる気ないんわ！！って笑｣
ヘラッと笑うAは、すぐに真顔に戻り、空を見上げる。
A｢なんで月島が本気を出しきらないかは知らんし、べつに深く探ってやろうとかも思わない。…ただ、アイツにはアイツなりの考えがあって理由があるはず｣
『考え…理由』
A｢…月島はアホじゃないからね。本能で動くタイプでもない。だから、私だったら、私の思いを全部言って、月島と腹割って話して、それで月島が間違ってるなら、殴ってでもその根性を叩き直す、かな｣
『腹割って話す……か』
A｢うん。どう、答えになった？｣
『……………うん、なった。ありがとう！』
そ、ならよかった！と笑うA。
あ、Aを、ツッキーや、みんなが気に入る理由がわかった気がする。
凄い真っ直ぐなんだ、何事にも。
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shiba(プロフ) - たぬさん» ありがとうございます！がんばりますね(^^) (2020年7月11日 17時) (
レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 眼鏡さん» 一気読みお疲れ様です、ありがとうございます笑 (2020年7月11日 17時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
たぬ - とても面白かったです！これからも更新がんばってください！ (2020年7月11日 0時) (レス) id: d6cceb38db (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡(プロフ) - とても……よい……一気読みしちゃいました！更新楽しみにしてます！がんばってください！ (2020年7月10日 16時) (レス) id: 57188926ab (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - まうさん» そう言っていただけて感激です！これからも頑張るんでよろしくお願いしますね(、._. )、 (2020年7月8日 21時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiba
| 作成日時：2020年7月8日 15時
