4 主将の圧がスゴすぎるのだが ページ5
澤村「どうやって1人で戦うの?」
影山「…っ!!」
バンっと勢いよく体育館の扉を閉めた澤村先輩は、笑っているが、ゴゴゴと怒りを露わにしている。
日向と影山は澤村先輩の話を聞かずに口論を繰り返し、勝手に勝負とかをし始めた。
そして挙句の果てには、体育館にやってきた教頭先生にボールをぶち当て、カツラをぶっ飛ばすという事をやらかしたのだ。
その結果外に放り出された、という訳だ。
…まぁ、自業自得だな。
練習の準備するぞー!と倉庫へと入っていく、澤村先輩と田中先輩を見送りながら、菅原先輩に話しかける。
『…澤村先輩って意外と怖いんですね。優しそうなのに』
菅原「うん。あれはみんなのお父さんだからね」
『お父さん…』
確かに、お父さんっぽい…と思いながら転がっているボールを手に取る。
バレーボール…か。
軽く宙に上げてオーバーハンドパス?とやらをする。
…これだけはなんとか出来る。
そこへ澤村先輩が、ボールが沢山入っているカゴを押してくる。
澤村「A、バレーの経験は?」
『…全くありません。あ、でもあれは見ました。烏野が春高で全国行った時の、"小さな巨人"のプレー』
澤村「そうなのか!あれは俺も見た!あのプレーは最高だったなあ」
『近所に住む双子の幼なじみと見てたんですけど、そのプレーにだけは釘付けになりました…こう、胸が、ぐわぁっと!!』
澤村「…ぐわぁっと」
『はい!それからバレーを見るのは好きで…ずっと、春高とかインハイとか見てました!!!……あ』
ハッとして澤村先輩を見る。
澤村先輩は、きょとんとして私を見ている。
しまった…。
いきなり今日初めてあったばかりの奴が、しかもバレー経験のないやつが何熱弁してんだ。
はっず…。
『えっと…あの、私…日向に誘われてバレー部見学来ただけで!だから、その…!』
澤村「A!」
『ひっ、えっ!?さ、澤村先輩!?』
ガシッといきなり両手を捕まれ、ビクリと体が跳ねる。
私とあまり身長が変わらない澤村先輩だが、体は大きいため威圧感を感じ、私の体は反り返る。
澤村「分かる…分かるぞ!こう、全身が震えるようなそんな感覚だよな!バレー未経験とか、関係ない!俺はバレーのことが好きなやつは大歓迎だ!是非、マネージャーになってくれ!!」
『ひぇ…っ』
菅原「あーこらこら、大地。A困ってるぞ」
ずいずいと距離を詰められ、一歩一歩下がるが、一歩一歩詰められる。
主将の圧……すげぇ。
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ゆにぃ(プロフ) - 夢主ちゃんと私の誕生日が全く同じで運命を感じました笑 (2021年1月13日 1時) (レス) id: db3ddbd843 (このIDを非表示/違反報告)
のん - とてもおもしろいです、更新楽しみしてます (2020年7月2日 18時) (レス) id: 53c650bd15 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ナナさん» ナナさんコメントありがとうございます!頑張りますので楽しみにしててくださいねd(^_^o) (2020年6月26日 1時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 夢小説で剣道設定ってあまり見なくて、現剣道経験者からしたらすごく嬉しいですっ更新頑張って下さい (2020年6月25日 23時) (レス) id: a97c2b272e (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ふぇいさん» ふぇいさんありがとうございます!!更新頑張るのでこれからも見てくださいね(≧∇≦)/ (2020年6月25日 13時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shiba | 作成日時:2020年6月21日 12時