イケメンマネージャーは男前。【HQ】

21 最強の囮は極度の緊張しい ページ22

『日向、明日は練習試合だな！どう？緊張して………ひ、日向？』

日向｢あ……A。元気…？｣

『私は元気……ひ、日向、大丈夫？』

日向｢…え？おれ？…ははっ、元気元気｣




今にも灰になりそうな日向が、とぼとぼとボールを直しに倉庫へと向かう。


病院から部活に戻ると、丁度最後の柔軟の時間で、ふといつもは元気な日向に目を向け、声をかけたらこれである。



私は体の固い影山の背中を押しながら、影山に話しかける。



『今日の練習何かあった？』

影山｢いや？特に何も、いつも通りだった｣

『……にしては何かこう、緊張というか、プレッシャーに押しつぶされそうというか』

月島｢王様がアイツに、最強の囮が機能しなければ他の攻撃は総崩れだとか言ったの。それでアレ｣

影山｢王様って言うな！！てか、それの何が悪いって、いだぁぁぁあ！！な、にすんだ、！！痛い！！押しすぎだボケェ！！｣



涙目で私を睨みつけてくる影山を無視し、ゴリゴリと背中を押してやる。




影山｢うぐぁぁあ！！痛いって言ってるだろうが！！！｣

『影山くんよぉ…日向にそんなこと言ったらプレッシャーになるに決まっとるやろぉが！！』

影山｢はぁ！？どの辺がだ！俺は正しいことを言っただけで｣

『…アホ山。お前脳筋か』

影山｢アホ山言うな！！｣



山口「……またA怒ってるよ。どうする？ツッキー止める？」

月島｢…ま、今回は王様が悪いと思うケド？止めなくていいんじゃない？｣

『は？月島も月島やぞ！フォロー入れたれや！山口もな！！』

月島｢え？とばっちり？何ソレ、面白くないよ？｣

山口「えぇっ！？おれまで！？」

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