検索窓
今日:215 hit、昨日:347 hit、合計:1,259,067 hit

11 都会へ行こう! ページ12

『……うわぁ、人多いな』




みなさん、私は今東京にいます。



授業終わり、部活に向かう途中に私の携帯が鳴ったかと思えば、父さんからの着信。

どうやら、今日の会議で使う大事な書類を家に忘れたらしい。


しかも東京出張の日。

それで私が届けることになったのだ。



宮城から東京までは約2時間。

……会議夜からで本当に良かったな。




電車を乗り換えて目的地周辺へと到着。

えっと、確か父さんは近くの本屋にいるって言ってたけど…本屋どこ?



そして私は忘れていた。

自分が方向音痴だということを。


歩いている誰かに話しかけて道を聞こうとするが、行き交う人々はみんな忙しそうで声をかけられない。


この任務は時間厳守。
約束の時間まであと5分切ってる。


スマホの充電も運悪く切れた。

…こんなテンプレな詰み方ある?




「もしかして道に迷ってる?」



声をかけられて振り返ると、黒髪の髪型がなんかちょっと変な人が私を見下ろしていた。

…髪型がトサカみたいで余計にでかく見える。




『実はこの駅の近くの本屋に行きたいんですけど、迷ってしまって』

「あー本屋ね、こっち。連れてってあげるよ」

『ありがとうございます』




トサカさん、変な髪型って言ってごめんなさい。




「この辺の子…じゃなさそう。どっから来たの?」

『宮城からです。少し用事があって』

「宮城から!?へぇ…にしても背、高いねぇ。何センチ?」

『170です。でもお兄さんも高いですね』

「お兄さん…!お兄さんはね、187ー」




なんて他愛のない話をしていると、本屋の前に着く。
時間はピッタリ予定の時刻だ。

父さんは私に気がつくと直ぐに手をブンブンと振り始める。

…何故に半泣き。




智鶴「A!!心配したでな!!いつもやったら5分前には来てるのに!!電話も繋がらへんし……あれ、この人は?」

『ごめんごめん。充電切れたんや。この人は、本屋さんまで連れてきてくれた優しいお兄さん』

黒尾「あ、優しいお兄さんこと黒尾です。駅前でキョロキョロしてたので連れてきました 笑」

智鶴「そうやったんやなぁ…うちの娘がご迷惑をお掛けして」

黒尾「えっ!娘!?親子!?彼氏かと…」

智鶴「彼氏に見える!?俺もまだまだいけるなぁ!」

『あはは、うちの父さん童顔でしょう?よく見てください、スーツ着てますから』

黒尾「…本当だ」





父さんと別れた後も黒尾さんは心配だから、と駅の改札まで送ってくれた。

12 お兄さん心配だから→←10 とりあえずでっけぇ壁にぶち当たりました



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (424 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1196人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆにぃ(プロフ) - 夢主ちゃんと私の誕生日が全く同じで運命を感じました笑 (2021年1月13日 1時) (レス) id: db3ddbd843 (このIDを非表示/違反報告)
のん - とてもおもしろいです、更新楽しみしてます (2020年7月2日 18時) (レス) id: 53c650bd15 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ナナさん» ナナさんコメントありがとうございます!頑張りますので楽しみにしててくださいねd(^_^o) (2020年6月26日 1時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 夢小説で剣道設定ってあまり見なくて、現剣道経験者からしたらすごく嬉しいですっ更新頑張って下さい (2020年6月25日 23時) (レス) id: a97c2b272e (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ふぇいさん» ふぇいさんありがとうございます!!更新頑張るのでこれからも見てくださいね(≧∇≦)/ (2020年6月25日 13時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:shiba | 作成日時:2020年6月21日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。