26 エリートの方々をビビらせた ページ27
トイレへと走った日向を見送り、みんなで体育館へと歩いていると声がした。
「烏野つったら、マネが美人てことくらいしか覚えてないし」
「マジっスか!?」
「そーなのよ!ちょっとエろい感じでさ〜!あ、あとそう言や、ガラの悪い奴いたな〜!ボーズで目付き悪くてさ〜」
どうやらうちの女神マネージャー清水先輩と田中先輩のことを話しているようだ。
揃いのジャージを着ているから、恐らく青城のバレー部だろう。
それを聞いた田中先輩の目がギラりと光る。
「アッタマ悪そうな顔したー……!?」
その人たちは田中先輩と目が合うと、ピキっと固まり視線を逸らす。
「あ、えーーーっと」
田中「…
バサバサバサっ、とタイミングよく烏が飛び立つ。
うーわ、こっわ。
ふと月島を見るとニヤッと口角を上げたのが目に入る。
月島「そんな威嚇しちゃダメですよ〜田中さ〜ん」
田中「?」
月島「ほらぁ、"エリートの方々"がびっくりしちゃって、可哀想じゃないです…んぐぅぅ!?」
『コラ月島。すみません、うちの部員が』
月島「ふはへ!!」(離せ!)
私は月島の口を手で塞いで頭を下げさせる。
「あ、いえ!!」
「あれ、女子マネ2人っスか?」
「いや、初めて見」
『ですが…』
「「っ!?」」
ジロっとその男子2人を見る。
『あんまりエリート気取りするんやめてもらってええですかねぇ…?痛い目ぇにあいたいんやったら、別の話やけども』
「「ひいっ!!」」
田中「そうだ!痛い目にあわすぞ、コラ!!」
月島「まぁまぁ、イジめるのは試合中だけにしましょうよ〜」
澤村「あっ、お前らっ、ちょっと目ぇ離した隙に!!」
田中「げ」
『あ、やば。月島、行こう』
月島「だね」
田中「あ、お前ら!!」
ひょいっと顔を出した澤村先輩がこっちに走って来るのを見つけ、私と月島はささっとその場を離れる。
澤村「失礼しましたっ!」
「あ、イエ…」
澤村「ホラ、ウロウロすんなっ!!A、月島、バレてんだからな!後で説教だ!!」
大きな声で叫ばれ、私と月島は固まる。
月島「ねぇ、君のせいでバレたんだけど」
『は?月島も同罪でしょ』
月島「え?君と同罪だけは死んでも嫌だね」
『…マジ1回殴らせろや』
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ゆにぃ(プロフ) - 夢主ちゃんと私の誕生日が全く同じで運命を感じました笑 (2021年1月13日 1時) (レス) id: db3ddbd843 (このIDを非表示/違反報告)
のん - とてもおもしろいです、更新楽しみしてます (2020年7月2日 18時) (レス) id: 53c650bd15 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ナナさん» ナナさんコメントありがとうございます!頑張りますので楽しみにしててくださいねd(^_^o) (2020年6月26日 1時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 夢小説で剣道設定ってあまり見なくて、現剣道経験者からしたらすごく嬉しいですっ更新頑張って下さい (2020年6月25日 23時) (レス) id: a97c2b272e (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ふぇいさん» ふぇいさんありがとうございます!!更新頑張るのでこれからも見てくださいね(≧∇≦)/ (2020年6月25日 13時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shiba | 作成日時:2020年6月21日 12時