33 先生のお部屋 ページ34
▷ 月島蛍 side
A｢少し散らかってるけど気にすんな笑｣
なんて声に続いて、お邪魔します、と声を上げながら、日向先生の家へと入る。
白鳥沢学園から徒歩5分の範囲にある5階建てマンションの5階の角部屋。
…外観とか結構オシャレだったけど、内装もかなりオシャレだな。
白と黒のモノトーンで統一された玄関で靴を脱ぎ、リビングへと案内される。
生活感がありまくりの、部屋に。
影山｢………先生の匂いがします｣
A｢…影山、その発言はちょっと変態チックだぞ｣
そう言いながら先生はネクタイを弛め、ジャケットと共にソファへと投げる。
…少し散らかってるけど、ってどこが。
全くもって散らかってなどいない。
むしろ普通に綺麗に掃除されて、整理整頓されていると思う。
山口｢わぁ、月バリだらけ！先生本当にバレー好きですよね！｣
A｢んあー？まぁな！今の注目選手は、白鳥沢のウシワカだな｣
先生は、そう言いながらワイシャツの袖をまくり、紺で無地のエプロンをつけて台所に立つ。
…エプロンするタイプか。
月バリに夢中になっている3人を横目に、僕は鞄を適当に置き、学ランを脱いで先生の元へと向かう。
A｢お、何。蛍は手伝ってくれんの？｣
『……少しだけですけど』
A｢少しでも嬉しい。じゃあさ、そこのナスを綺麗に洗って1口サイズにカットして｣
『…』
僕に指示を出し、自分は米をとぎはじめる。
米をといで、炊飯器にセットして作動させ、他の野菜の皮をむいたり切ったりと、手際がとてもいい。
…これは毎日してるな。
A｢蛍、部活楽しいか？｣
『……何ですか、急に』
A｢ん？ただの好奇心だけど？笑｣
『………普通ですよ、フツウ』
A｢そっか…ま、そのうち楽しくて堪らなくなるだろうけどな｣
何を根拠に。
そう思ったが口にはせず、無心でナスを切っていたが…ピリッと指先に痛みが走る。
『あ……切れた』
A｢切れたかー？よしよし、次はにんじ………は！？蛍！血！！｣
『は？見たら分かりますケド』
A｢馬鹿！痛かったろ！消毒！！｣
『え』
むぐ、という言葉が正しいだろう。
本当にその通り、日向先生は僕の切れた人差し指を口に含んだ。
そしてザラザラとした舌で傷を舐める。
…何が起こってるんだ？
先生は何を舐めてる？
僕の…指？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1609人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
バナナ - 初コメ失礼します！ んふふふふ、ベーコンレタス！の予感がするぜ⭐︎ ((はいタメ口すんません。 (2021年11月16日 1時) (
レス) @page35 id: 63c79b7286 (このIDを非表示/違反報告)
草薙@kusa_nagi - …ふへへっ((←…ってなってしまう… (2020年12月6日 7時) (レス) id: e70c8bbbc1 (このIDを非表示/違反報告)
片儺木伊織 - これ最高 (2020年9月14日 22時) (レス) id: a0acb0a3f9 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 亜星可也さん» 本当ですか！？してみます！ありがとうございます！！！笑 (2020年8月16日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - シバさん» オヒサマトリオは、私の癒しです笑笑 (2020年8月16日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：shiba
| 作成日時：2020年8月8日 21時
